そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

いだてん 〜東京オリムピック噺〜#9「さらばシベリア鉄道」

https://www.nhk.or.jp/idaten/r/
脚本:宮藤官九郎 演出:大根仁
 
大根仁監督が初めてのNHK演出ってことだけど、セットの雰囲気がいつものNHKなせいか特段そんなにも変わったようにも見えず?まあ森山くんが大好きなのはわかったw
あとスウェーデンロケとかはチーフ演出の井上さんが撮ってるという公式さんの情報もあり、いつもよりちょっとカメラワークが違うとか、四三がブラックだとかそんなとこかな、四三がブラックなのは脚本だろうけど。「出汁はー!?」ワロタww日本人は論外www
四三が記してた手記「盲目旅行 国際オリムピック競技参加之記」(本当にこんなタイトル?)に寄っての描写なので四三主観の四三目線な分、四三濃度が濃くて、四三の非常な戸惑いと同行者たちへの批評と仲良しっぷりが面白おかしい珍道中な感じ。四三と弥彦のシベリア道中膝栗毛か(笑)
行く先々で大人気に四三初めてのサイン、新婚旅行気分の大森夫妻のイチャイチャっぷりとか出汁の入ってない亜仁子の味噌汁、外国人の計り知れなさとかうるささとか、大変なカルチャーギャップ。むしろ日本人について深く考える機会になる気持ちはわかるwww

洋行中の四三の欧米人への戸惑いと、嫁に行ったスヤさんの嫁ぎ先でのしきたりやルールの違いで苦労する戸惑いを並べて書くところが上手いけど、そこに割って入って四三の旅を報告にくる兄やん実次の天然っぷりも微笑ましいよ。というか兄ちゃんってそういうキャラだったっけ?
そういや(言ったかどうか忘れたけど)スヤさんがのちに四三の妻になるならどうやって…と思ったけど、あれかなあ、旦那さんが病気で亡くなって女将さんが気っ風よく追い出すとかかしら…と思ったり。兵蔵の咳と旦那さんの咳はたぶん…てことかなあ。あの当時の名家じゃそれくらいしかないよねえ。
それより治五郎先生は乗りそびれたんじゃなく本当に乗れなかったんだね。さすがに駅まで来てるのにマジに乗りそびれたとは思ってなかったけど、国の威信をかけた五輪派遣が国によって止められてるという国のお役所仕事っぷりに涙する。いやほんとマジかよありえねえ。
その憤りを面白おかしく見せるのはさすが役所広司なんだけどw

兵蔵の咳はやはり肺病。wiki見ちゃったから知ってたけどさ。その最後で妻の亜仁子と旅できて良かったね…と思ったけど、むしろだからこそ治五郎先生は夫婦で行かせたということだったとは。良くないけど良かった。そして兵蔵さんのスポーツ科学に関するレポートを知ると、四三がダメだと言ってた兵蔵は日本のスポーツのために命をかけて十分以上に貢献してたという意味で何もかもが違って見えてくるし。
四三の表面的な批評が実は当たってない、人の事情にはそれぞれもっと深い部分があるというのは、脚本展開的にはどの程度意図してたのかな。いやそれを知るのはもっと後のことか。
それより選手たちに迷惑はかけないとは言いつつも、同室で咳されてて感染らないのか見ててずっとすごい心配してたんですけど?そっちの方が大丈夫かだよ。四三たちは体力あるから大丈夫だったってこと?
とにかくテンパり過ぎてる四三のキツさに少々ハラハラしてたんだけど、最終的には四三と弥彦が打ち解けてくれて本当によかった。やっぱり弥彦は痛快男子だよ。やはりご飯か、ご飯に始まりご飯に悩みご飯に終わる。美味しければそれで良し。
そして最初は身支度30分の弥彦を「女子の如し」と評した四三さんが、目の前で弥彦の生TKG金栗四三コールにまるで女子の如しなリアクションでワロタwwあの喜びのポーズは可愛すぎるだろ。むしろ中村勘九郎だからこその女子力表現www 良かったなあ金栗天狗!
あっという間にストックホルム、公式情報でだいぶ前にあのスタジアムは当時そのままのものだって聞いてたけど100年前のスタジアムが今も立派に残ってて素晴らしい。キャストやスタッフの感じた(おそらく)その感慨と長旅の果てにここに辿り着いた四三と弥彦の感慨がダブって感じられてとても良い画面だった。圧倒的本物感!
あと東京高師の工程表に貼ってあった写真は弥彦が撮ったやつだったのか。なるほど。
ああでもまだこれからなのか。2週間以上の行程だけで疲れてオリンピックじゃなかろうに。
「世界は優しくないのです…」「もう限界だよ」次回も楽しみすぎる!
あ、志ん生のオリンピック話、孝蔵は朝太の名をもらい、五りんは五輪じゃなく五厘だったのだw ええ話や。

紀行
大森夫妻プロフィール紹介、兵蔵さんがキリストのような見た目ってイケメンなの?とおもったけど亜仁子の描いた兵蔵の肖像画があまりにも上手いしカッコイイし、本当に彼は竹野内で間違ってなかったんだね〜
あと満州で殺された伊藤博文がハマケンだったけど、公式解説では西郷どんの時に死ななかった伊藤博文をの最期をここで見せたということだそうで、 大河スタッフの良いサービスキャスティングw(西郷どん見てなかったけど)