そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

翔んで埼玉

http://www.tondesaitama.com/
監督:武内英樹 脚本:徳永友一 原作:魔夜峰央

パタリロ!」で知られる漫画家の魔夜峰央が1982年、当時自らも居を構えていた埼玉県を自虐的に描いたギャグ漫画として発表し、30年以上を経た2015年に復刊されるとSNSなどで反響を呼んだ「翔んで埼玉」を、二階堂ふみGACKTの主演で実写映画化。
かつて東京都民からひどい迫害を受けた埼玉県民は、身を潜めてひっそりと暮らしていた。東京都知事の息子で、東京のトップ高校である白鵬堂学院の生徒会長を務める壇ノ浦百美は、ある日、アメリカ帰りで容姿端麗な謎の転校生・麻実麗と出会う。百美は麻実に淡い恋心を抱き、互いに惹かれあっていく。しかし、麻実が埼玉県出身であったという衝撃の事実を百美が知ってしまい、2人は東京と埼玉の県境で引き裂かれることとなってしまうが……。
二階堂が男性である百美役をGACKTが麻実役をそれぞれ演じる。監督は「のだめカンタービレ」シリーズ、「テルマエ・ロマエ」シリーズの武内英樹。(「映画.com」より)

 
初っ端から魔夜峰央wwwww原作者が出てきても違和感ない安定の面白さに爆笑ww
自虐ネタがなぜか郷土愛に変わる、実は埼玉プロパガンダ映画?一部地域を小バカにしているはずなのに嫌な気持ちにならない不思議な映画やったわー。さすが「テルマエ・ロマエ」の武内監督だけある感じ!
これ、ちょっと前に原作が話題になった時にそういや読んだことなかったなーと思って買って読んだんだけど、途中で終わってるっぽいしそんなに面白くなかったんだけどなあ…と思ってwikiであらすじ確認したらやっぱりだいぶアレンジしてたね。(お出かけ家族のパートを別にしても)
ネタ自体知ってないと笑えない部分があるし、ものすごくギャグが効いてて爆笑ってほどでもないけど、普通に笑えて面白かった。
すべてが宝塚みたいな絢爛豪華さなのにまったく違和感なくて、安っぽくなってないのはすごい。完全に魔夜峰央の漫画を三次元実写で再現できてた。若干舞台っぽいけどお取り巻き生徒たちがヅカメイクのせいか?
平日の午後なのにバルト9の400席満席に近かったよ?そして終わったあとみんなが埼玉のことを話しているという埼玉愛を試されてる!(苦笑)
以下若干ネタバレ。
 
 

娘(島崎遥香)の結納に向かうブラザートム麻生久美子親子という現代パートで、カーラジオ(NACK5って、これ大宮の局だって言われないとわかんないだろwww)から流れる都市伝説を聴くというアレンジ。原作知ってると一体どういうこと?と思ったけど、原作漫画の本編自体は都市伝説にするという構成の巧みさよ。
なのに最後は都市伝説じゃなかったんかよ、時制どうなってんだよ〜というオチww
この辺の“物語っぽさ”はテルマエと似たテイストかも?確かによく考えたら構成として、テルマエでは古代ローマと現代を行き来してたのを埼玉は現代と都市伝説にしてるから同じだよね。というかそんな埼玉VS千葉の大抗争とか都庁クーデターとかあったら知らない方が変じゃね?というか。
でも原作漫画のあの雰囲気とトンデモさはあえて「都市伝説」にしたからこそ生きてるて感じで、よくこの構成にしたなあと感心するし、だからこそGACKTの麻実麗や京本政樹の埼玉デュークがありかと思わせるというか。
伊勢谷も…伊勢谷はいつもあんな感じな気はするけどw
というかやっぱりさ、今どきの映画なのに若手俳優がほぼ出てなくて、メインがGACKTや伊勢谷っておかしいよな?なんで間宮祥太朗とか成田凌がほんのちょい役の友情出演なんだよww
というかGACKTも伊勢谷もあの衣装似合いすぎておかしいし、カッコよすぎる。伊勢谷の大漁旗似合い過ぎw
あと二階堂ふみもなんの違和感もなかった!スゴいよwww
学園内の生徒のビジュアルは魔夜峰央の漫画どおりなんだけど、実写にしたら普通変だろってなるところを完全に宝塚っぽくしたことで逆に違和感が違和感として機能しなくて、それ故に二階堂ふみが男の子をやってるということも相殺した感があるのかなと。いやそもそも40過ぎのGACKTが学生だってこと自体おかしいし、でもおかしいけど変じゃないし!(苦笑)
何気にみなさんのカラコンがハマってて、些細なことだけど漫画っぽさが上手く実写と馴染んでた。
あと京本政樹はそりゃ白馬に乗るし麿赤兒暗黒舞踏だわなww
竹中直人神奈川県知事の歌もアレだけどオレ崎陽軒のネタがわからなかったよ… 中尾彬東京都知事はいつも通りすぎてやっぱり違和感なしだし。
GACKTと伊勢谷のキスシーンは原作にもあったっけ?まあ必要なのかというと、オレは特には…というけどまあ BLなしには成り立たないのでこれはこれでw
全体に若干ギャグとしてイマイチぬるさがあったと思うんだけど、その点も日本人としてのあるある感と誰でもわかるギャップをネタにしていたテルマエよりは、埼玉ネタを知らないと笑えないってとこで仕方ないのかなというのはあるかも。
池袋が埼玉の植民地なのは昔っからだけど、東京メトロ副都心線新宿湘南ラインの埼玉延長で埼玉が渋谷や神奈川に流れていくという最近の交通事情も入れ込んで来たとこは、やはり首都圏民でないとわかりにくいんでないだろか…と思わんでもない。
最後の地下神殿も、オレは地下神殿見学行ったから知ってるし、島崎遥香が結婚後に春日部に住むってなった時に地下神殿があるじゃん!って思ったからいいけど、あれちゃんと埼玉県春日部だって言ったほうが…と思ったけどいいのかな、まあいいのか(苦笑)
いいけど未来的なSATの隊員たちの使ってるレーザー銃?がドライヤーなのチープで良かったwwチープといえばやっぱり今回も人形が流れていくやつやったし。踏み絵がでかい草加煎餅とか(あれ新五捕物帳の踏み絵回思い出したわw)埼玉あるあるはエンドロールのはなわの歌も込みで笑えた。
そして埼玉ポーズはGACKTのが一番美しかったわー。さすがGACKT
特撮のロケ地としても有名な春日部の地下神殿。