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ゲーム・オブ・スローンズ最終章(第八章)#4

 
戦いがメインの話では圧倒的な物量で80分あっという間なのはわかるけど、普通に人間模様を描いた話も80分あるとどこから語っていいのかわからないw
でもまったく退屈しないところがすごいよミゲル・サポチニク監督。しかし脚本は若干の雑さを感じるよ?さすがに脚本端折りすぎじゃね?あいつが突然出てきたときは何が起こったかわからなかったよ!
第1話めほどおかしな訳は少ないけど、やっぱり直訳に近いと会話に含みがありすぎてわかりにくいよねえ。言ってる意味(意図すること)はわかるのに会話の直訳感のおかげでいちいち「ん?」と思ってしまうところが多すぎる。まあそこは次の改訂版に期待。(一粒で二度も三度も楽しめる仕様w)


以下ネタバレですよ!







延々と引っ張ってきたホワイトウォーカーとの戦いにようやく決着がついた前回。
しかしなんだかあまりのあっけなさにちょっとばかし拍子抜けして、この1週間もしかしたらまだ何かどんでん返しがあるのかも…と思ってイマイチ信じられなかったんだけど、戦死者たちを送る冒頭に「ああ、あんなにも延々と引っ張ってきた(2回目)ホワイトウォーカーとの戦いはやっぱり本当に終わってしまったんだなあ…」とようやく実感。(長い)
デナーリスがジョラーを送り、サンサがシオンを、アリアがベリックを、サムはエッドを、ジョンはリアナ・モーモントを送るよ。
ああオレ、前回サンサがシオンを受け入れ、シオンがブランを守って死んでいくシーンがとてもすごく、何というかグッときたんで、サンサがシオンの死を悲しんでスターク家の紋章のピンを刺してあげるところで思わず涙ぐんでしまったわ。そこまでシオンが好きなわけじゃなかったのに。
もちろん巨人亡者と刺し違えたあの勇敢なリアナ・モーモントをジョンが北部の王として送るところも悲しくて仕方なかったけど( ; ; )
あと名もなきドラスクたちが故郷を遠く離れたこんな北部で死んでしまったこともとても悼む。
(なんだろう、ジョラーのデナーリス崇拝ってそんなに好きじゃなかったんでオレの中では若干スルー気味。ミッサンディとグレイワームカップルくらいにスルー気味w)


宴会のシーンはまたいろんな人間模様が興味深かった。
何よりハウンドとサンサが話してたのは感慨深い。小鳥だったサンサが辛い経験を経てそれを終わらせ、ハウンドがそれを認めて対等に接してるのがとても良かった。強くなったよなあ、サンサ。この物語で一番成長したし、北部総督はもうサンサでいいじゃんよ。
なんだかんだ言いつつ、デナーリスもサーセイも激情の人というか、快・不快、好き嫌いで正義を考えてる風があるので、サンサのように地べたから這い上がってきて賢さと理性を身につけた正しさとは違うというか。
今、常に間違ってないのはサンサだけな気がするよ。(家族のこと以外)
アリアはまた別の視点で冷静にものを見る目を身につけたのでこれもある意味サンサと同じで、どう考えても甘ちゃんなジョン・スノウとは比べ物にならないよ。むしろ北部じゃなく七王国はサンサに任せてもいいのではとさえ思ってきた!


何組かの恋人たち(と思われた組み合わせ)、ミッサンディとグレイワームカップルは(どう見てもフラグだし)オレ的には面白みがないのでスルー気味。突然カップル成立かと思われたアリアとジェンドリー…もちょっとだけ期待したけど、まあアリアはレディじゃないから仕方ねー。むしろ思い出よありがとう!くらいか?ジェンドリーも城をもらえて良かった良かった。
ジョンとデナーリスも目先のことしか見えてない、自分たちの望むように現実がなると思ってる愚かさがあるのでとても不安。
なので今一番気になるのはブライエニーとジェイミー、トアマンドの三角関係だよ!
てかいきなりベッドイン!ブライエニーは処女だけどジェイミーだってサーセイに操を立ててたんだから彼女しか知らないよね…?でもまあ、ブライエニーは最初から恋する乙女だったわけで、ずっと気になってたジェイミーと結ばれて良かった、本当に良かった。トアマンドは可哀想だけど、ブライエニーがリアルノースに来るわけないからこれでいいのだ。仕方がねえ。
そして結局ハウンドに愚痴りに来るトアマンドかわいすぎるやろ。ハウンドのことをクレゲインっていうのも良い。邪険にされるのも良いwてかハウンドが邪険にしないのはサンサとアリアだけじゃね?
ハウンドのやり残したことはマウンテンだろうけどアリアの目的はどっちだ、サーセイはリストに入ってたっけ。マウンテンの方?なんかもうこの2人は親子でいいと思う!
ジョンとトアマンドたちとの別れ、ジョン、ゴーストも置いて行くのか… ああでも、スタークでもなく北部の落とし子でもなかったジョンはもうゴーストとはいられないんだよな。あれは北部との別れなのだ。せめて頭でも撫でて行って欲しいと思ったけど、それすらしないジョンの優しさなのか。ゴースト…でもトアマンドが面倒見てくれるから少しだけ安心した。うん。


ところでデナーリスは衣装が青い頃は冷静で中立、その正義感も正しいものだったけど、黒を経て白になり、今回赤が入ることでどうにも暴君的な要素を帯びてきたような。
サーセイも今回は暗い赤の服を着てることを考えると、デナーリスとサーセイは同じ傾向の暴君になるという暗示なのかもね。
元々が理性的なようでいてその実衝動的で感情的、一途な正義感は時として暴走するを地でいってるような激しい気性なので、実は応援したいんだけどなんか今ひとつ応援できないデナーリス。
ジョンとくっつくのはいいけど、ジョンの言いなりにはならないよねえ。もちろん相談役の2人の言うことも聞かないし。
しかもとうとうもう一頭のドラゴンもあまりにあっけなく失い、ミッサンディまで失ったデナーリスが暴走するとしても不思議じゃないわけで、これあと2話(80分×2話)でどうやって終わるのか。
ヴァリスがダメ押しのように、とても正しい価値観を示して嵐の申し子女王を見限ったわけで、その前から何度もそういう気配はあったものの、これで離反は確定?
てかヴァリスがユーロンの鉄水軍がドラゴン殺しの大弓スコーピオン改良版(水軍らしくタコデザイン)を持ってるとか知らないはずないよね?ティリオンが知らなかったのは怠慢だと思うけど。全く予想もしてなかったとすれば彼らはクァイバーンを侮りすぎだし。
それにしても合理的に冷静に考えてデナーリスを見限るヴァリスと違い、あくまで彼女を信じるティリオンは気持ち的には恩情派だね。サーセイを説得するために子供の話を持ち出したのも戦略かと思ったんだけど、デナーリスを信じてるあたり意外と本気みたいだし、サーセイの元へ行くというジェイミーの方がたぶんサーセイを信じていないかと。
ジェイミーは、ジェイミーはブライエニーを置いて行ってしまうんだ… ブライエニー的には結局ジェイミーはブライエニーよりサーセイを取ったってことだよね。
てか彼はサーセイと刺し違えに王都に行くと思ったんだけど、どうかなあ。たぶんサーセイを殺すとすればジェイミーな気がするけど。サーセイの魔女の予言、あれ3つといいながら2つしか言わなかったけど3つめはなんだったのかなあ…と思ってたら原作のネタバレ?とか見ちゃったよ。そうなるのかなあ…
この七王国の争いはティリオンが言うようにロバート・バラシオンが愛した人が彼を愛さなかったからだけど、この物語はジェイミーがサーセイのためにブランを突き落として始まってるから、最後はそのサーセイを殺して終わってもいいような気はする。

そしてミッサンディ…!「ドラカリス」という超パワーワードは呪いの言葉。やっぱりティリオンはまだ甘いよね。ヴァリスの目的のためにはとことん合理的に物事を考えるという正しさが身にしみる…
そして実質的に宣戦布告。あと2話で本当に終わるのか?


ところでジリはやっぱり妊娠してたんじゃんw あんなにふっくらしてたのにハグするまで気がつかないジョンよ…
あとネットで話題の映ってはいけないあれ、とりあえず貼っとく
なぜそこにあることを忘れた(笑)


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