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ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

TAKAYUKI YAMADA DOCUMENTARY「No Pain, No Gain」

監督:牧有太

俳優・山田孝之が30歳を迎えた2013年からの約5年間、2045日を追ったドキュメンタリー。
山田の所属事務所スターダストプロモーションのグループ会社で、山田の主演作「闇金ウシジマくん」などを手がけてきた映像制作会社・配給会社の「S・D・P(スターダストピクチャーズ)」が主導となり山田に密着。
30歳という人生の節目を迎えた山田が、自身の信念に基づき挑戦を続け、懸命に生き、苦悩を繰り返しながらも「人生を楽しもう」ともがく姿が映し出され、本心の読めないミステリアスさで人々を惹きつける山田の実直な素顔や本心を垣間見ることができる。(「映画.com」より)

 
シネマカリテ一舘、しかも夜一回上映。意外と男性も多いのは興味深かった。
5年間のドキュメンタリーというか、メインはプロデュース作品の「デイアンドナイト」(https://eiga.com/movie/87609/)のメイキングっぽいドキュメンタリー。

山田様のインスタはフォローしてるはずだけど全消し?騒動は特に知らなかったし、俳優業はチェックしてるけど映画をプロディースしてたのはあんまり詳しくは知らんかった…ってくらいの山田様の追っかけなオレだw
内容は結構濃かった。なんかいろいろ濃い。5年と言ってもウシジマくんの2作目あたりからデイアンドナイトまで。長いようで早い5年間。結構重い。
でもこの5年くらい確かに山田様は急に俳優以外のことも手広くいろんなことを手がけ始めてた気がするけど、それがこれかという感じ。地味に、知らない間にいろんなことやってた。
ドキュメンタリーなので見せられたもの以上には特に何か言うこともないし、あまり詳しい事情は語られないけど(詳細はカットしただけかな)デイアンドナイトの脚本でもう1人のプロデューサーの伊藤さん、脚本ができてない、ストップかけたとかこの1ヶ月で本気出すとか、ふざけつつも殴りあいしそうになってた緊迫感とか(絶対山田本気だったよあれ)、クランクアップに立ち会えないかもしれないと心を病むとか、思った以上に真面目な山田様の良い意味の怖さを感じたよ。いや赤羽とかカンヌへ行くとかもかなり真面目で怖かったけど。
でもあの脚本ができないってのは、普通になぜ?とは思ったけど。なにが引っかかって脚本がいつまでも出来ないのか。仕事だよねえ?>脚本家&プロデューサー
山田がいなきゃなにも出来ないのか、そんなわけないだろう…とは思うんだけど、そこが結局出資者に「脚本に金を出すんじゃない、山田孝之に出すんだ」って言わしめるとこよねえ。
って、これカンヌへ行くでも同じことやってたじゃん?w


役者仲間との繋がりや絆みたいなのはとてもよくわかる。みんな山田孝之が好きなんだなあと深く感じ入るところもあったし、バンドとか他のプロジェクトに関してはあまり突っ込まないし断片を見せられただけだけど、わかるところはあるかなあ。
一番心に残ったのは「デイアンドナイト」で役者になにを託すのかってあたりを語るとこ。
まあオレとかドラマ見て感想書いててそれなり俳優の演技について批判したり褒めたりするけど、山田の思ってる役者の演じる範囲ってのは思った以上に深くて、演じるにあたって「その役を考えろ、俺は考えてる」って言ってるのが彼の本音と演技メソッド的なとこなのかなと。
オリジナル脚本のストーリーとキャラクターを作ってるプロデューサーで、その役に対して「俺はプロデューサーだからここからここまで(作品の始まりから終わりまでの意)しか考えないけど、役者は話が始まる前までおどう生きてきたか、この作品が終わった後どう生きていくかも考えるし考えて欲しい」(だいたいこんな意味だったと)って言ってたのが本当に真面目だなあと。そのあとに「(俳優やってるときは)俺は考えてる」って。
バンドやってる綾野剛とか内田朝陽赤西仁、役者仲間として阿部進之介安藤政信とかは出てきたけど、小栗旬のことは全然出てこなかったんだけど、おぐりんは監督として映画作って、プロデューサーってわけじゃないからまた違うとは思うけど、山田様はやっぱり役者バカではないんだよなあ。
「人生60年と考えてもう30歳、半分過ぎたわけだけど」と言う山田孝之がこれからどう生きるのか、大変興味ありですよ。
あと役によって髪型変えたり髭があったりなかったりするけど、見た目思った以上にいろんなパターンがあって戸惑うw。ウシジマくんの時はやたら大きい人に見えてたんだけど、あれは山田マジックだろか。
そういやヨシヒコの時は作らないで現場に入って、撮影はじまってから作っていく(=キャラとしての成長を見せる)ってのはちょっと面白かった。そうだったのかw