そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

プロメア

https://promare-movie.com/
監督:今石洋之 脚本:中島かずき 原作:TRIGGER、中島かずき 音楽:澤野弘之

 

天元突破グレンラガン」「キルラキル」を生み出した今石洋之監督と脚本家の中島かずきが再びタッグを組んで送り出す、完全オリジナルの劇場用アニメーション。
突然変異で誕生した炎を操る人種「バーニッシュ」の出現をきっかけに、未曾有の大惨事である「世界大炎上」が起こり、世界の半分が焼失した。それから30年後、一部の攻撃的なバーニッシュが「マッドバーニッシュ」を名乗り、再び世界を危機に陥れる。これにより、対バーニッシュ用の高機動救命消防隊「バーニングレスキュー」の新人隊員ガロと、マッドバーニッシュのリーダー、リオという、それぞれ信念を持った熱い2人の男がぶつかり合うことになる。
主人公ガロに松山ケンイチ、宿敵リオに早乙女太一、そしてガロの上司クレイに堺雅人と実力派俳優が声の出演。アニメーション制作は「キルラキル」も手がけたTRIGGER。(「映画.com」より)

 
プロメア観た!
松山ケンイチ早乙女太一も超上手かったけど、最初から最後まで評判通り、1ミリの狂いもなく堺雅人堺雅人だった!あの役を出来るのは堺雅人だけだよ!スゲエぜ!最後リアルにキレかけてんのかと思ったw 倍返しで土下座を強要する半沢直樹よりキレてたww
いや松ケンも松ケンだったよ!劇団☆新感線参加済みなせいか案外あのキャラにあってたし、声優にはいそうでいない声だなあ。
そしてオレは今回はなんかガロの方ではなく早乙女太一のリオの方がキャラとしてはお気に入りな感じ。あのビジュアルであの声の感じなのが良い。フンガー (;゚∀゚)=3
あと何度でも言うけどアニメだからこその堺雅人堺雅人による堺雅人っぽいいかにも堺雅人がやりそうな悪人!どう考えても当て書きだよね?(笑)目が細いキャラデザは新選組!の山南さんか?
 
で、話はわかるようなわからないような(いやわかるけど)なんだかよくわからない時代と国設定だのに極東の端っこの国の火消しの心意気とか、とてもいつもの中島節。いつだって心は江戸っ子かよ中島かずきw 大江戸ロケット
ガロはグレンラガンのカミナのキャラデザそっくりであの映像自体のファンシーでポップな色味もグレンラガンのニアのキャラデザイン、全体のキャラのテイストはガイナ時代のパンストっぽく、別次元の炎生命体に憑依されてたってのはキルラキルの繊維生命体を。よく考えなくてもスタッフが完全に同じだからそりゃそうか(笑)
すごく新しいようでいて実はそうでもない…のがいいのか悪いのかは単に好き嫌いの好みだけど、どちらにしてもアニメでこそ光り輝くこの突拍子もない世界観は中島かずき節。
というかキャラクタービジュアルもキャストもいつものTRIGGERアニメじゃんよ、キルラキルだよ。「キルラキル」からもう6年も経ってたのか…ついこないだだと思ってたのに、時の流れは早すぎる。
って事でネタバレな感想。
あとパンフ売り切れってまたかよー的な。まあなんだかんだで手には入りましたが、単館でもないのにいつも見積もり少なすぎんだろ。
 
 
 
 
一番の特徴は目がチカチカするくらいの原色、てかパステル系な光の三原色カラーな画面があまりにもファンキーでポップ。そして太陽光フレアが四角かったり三角だったり氷も炎も全ての特殊効果がカクカクしてるのってどういう物理法則?新しい!
ポリゴンっぽいけどもっと平面デザインちっくなベタ塗りグラデーションが妙な立体表現…こりゃスゲエ世界観だな~と思ってたけど、その世界の見え方自体も炎生命体プロメアのせいだったぜ!
え、いやあれ劇中の人たちはこの30年間、ずっとあんな世界になってたことに気がついてなかったんだろか?メタなの?メタじゃないの?ちょっと気になるよ、説明してよ。
ポイントはいつも通り差別されるマイノリティたちの戦いを描いてるけど、そもそも差別される理由がバーニッシュだからと一括りなのどうなの?燃やさなければ生きていけねえなマッドバーニッシュはともかくピザ屋のにーちゃんみたいな人はどうすればいいの?
いやまあそこがポイントで、自分の意思じゃないところでそうせざるを得ない心の在りようは止められない、そこを全力で肯定する!ってのがいつものTRIGGERアニメだけど、実際世界大炎上では人死んでるじゃんよ。ダメじゃん…としか言えねえのが最初から引っかかるんだよ。燃やしたいから燃やしていいのか?だって完全に犯罪だろ、放火は。人を殺さなけりゃいいって話でいいのかな。
あと劇中では炎を操る人間は“バーニッシュ”だったけど、“プロメア”自体が世間に認知されてるって出てきてたっけ?それを研究してたプロメス博士とクレイしか知らないってことないよね。ちょっと記憶が定かじゃないけど。
アニメだからこそ世界規模の大炎上ありき、アニメだからこそのハイパーな火消し超人大活躍。(普通死んでる)
そのネタは面白いしノリと勢いはわかるんだけど、この話自体は映画の2時間でやるには世界設定が説明不足だしもったいないんで、できれば1クール放送でもいいからTVシリーズで見たかったかも。
バーニングレスキューもそれだけで話成り立ちそうなのにキャラが立ってるようで立ってないし。(少なくとも前情報なしで見たときの劇中描写だけでは)
そもそもなんかストーリーラインがスッキリしないんだよなあ。途中でどんでん返してるからとかじゃなく、あれもこれもでちょっと盛り込みすぎてパンク気味というか。(パンフ読んだら理由はわかったけど〜うーん…)

世界大炎上ってもネットの世界のことではなくリアルに大炎上して早30年。今現在が普通に超高層ビル群が建ってる未来都市なのでどの程度ヤバかったのかはあまり伝わらないけど、移民用の巨大宇宙船を作る技術があるんだから復興も早かったのかしら?と理解。
てか劇中でも何度か突っ込まれてたけど(というかそういうストーリーなんだけど)なんで巨大宇宙船を造ったりワープが出来るのに地球内部のマグマの活動は抑えられないのか。設定的には抑えちゃダメだったけど、自然の力がすごいってことでいいのかな。
あ、そうか、そもそもクレイがアレ…なのでワザとってことか。いなくなったら困るもんな(ネタバレ自重)
そうならそうともうちょいわかりやすくタネ明かしても良かったんではないかな。劇中で突っ込む割に答えは言わなくてもわかれってのは不親切じゃね?
まあバーニッシュが突然変異にしても、新しく生まれてきた子供がそうだってんでなく急に発生した力な訳でつまりX-MEN的なんだろうけど、だからといってそれを人体実験とかでもなく燃料として使うという発想が普通に酷いけどな。
バーニッシュたちの燃やさなければ生きていけない、燃やすことこそ自分たちのアイデンティティ!なのはそう生まれついたマイノリティの叫びとしてならわかるけど、この人たちそう生まれついたわけじゃないよね?ってのもずっと引っかかるところで。いやそういう設定なんだから仕方ないけど、結局プロメアとシンクロするかしないかじゃんよ。
その辺含めて実は脚本的にはイマイチ説得力が足りないかなあと思うところはあるんだけど、それよりもこの敵だと思ったら違かった、味方だと思ってたのに嫌われてた…ってとこが、あまりに勢い任せすぎて、気持ちの変化も描いてはいるんだけどどうも上っ面なところが気になるというか、正直あまりストーリーに乗り切れなかったところはあるんだよな。
その辺もちょっとグレンラガンのノリっぽいというか、嫌いじゃないんだけどオレ的には勢いが勝ちすぎるというか、もうちょい叙情展開欲しかったけど、あの子が死ぬ時くらいか。うーん…
面白いだけにちょっと残念感を感じるかなあと。
 
そんでオレこの中ではマトイテッカーの設定というかあのわけのわからないノリは好きかな。てかテッカマンを連想したぜw
あと画面的に見栄を切る画面が作劇上の演出かと思ったら、劇中のキャラが見てるモニターの中でもそうだっての、地味にウケたwwそういうの好き(笑)
てかさ、後半のあれ、え、まさかどう見てもそれは光子力研究所…?と思ってたらどうやら本当にマジンガーリスペクト?しかもマジンガー発進、出てきたのはボスボロットっぽいロボットだしプロメス博士はどうみても兜博士だし~と思って見てるとラストはマジンガーゼロっぽくもあり苦笑w
その辺は力任せの勢いだけなのに超納得 (苦笑)
あとオレはリオデガロでもガロデリオでもどっちでもいいと思うな!そんなこたあ見た人の魂にお任せだぜ!!とばかりに火だけ付けていったいきなりの展開潔しww
ネタバレに関わるから後半についてはあまり触れないけど、これはこれで。
あとあまりにもサウンドというか澤野弘之がいつも以上にフィーチャーされてて、完全に歌というか音楽メインのシーンとかあったよね?まあそれもそれで新しいけどw
 
帰ってきてからガロメインの前日譚と劇場でもらったコードのリオメインの話も見た。
映画本編見てからガロの前日譚観ると涙を禁じ得ませんよ…マジで(ネタバレ)
あとあの急に目覚めちゃった声がMAOの子?あああ〜…って(泣)
それとバーニングレスキューのマークが画面に出てくると脳内で勝手にテッテレッテー♪ってトランスフォーマーのあのSEが勝手に再現されて困るwwそこもリスペクトなの?
うんまあ面白かったは面白かった。あの終わり方とかは好きだし爽やか!