https://movies.shochiku.co.jp/sankakumado
映像がすごくスタイリッシュで、邦画っぽくなくとても良かった!監督あまり知らないけど完全にPV系かCM系だよね。(>CMディレクターらしいです)
原作未読だけど帰ってきてから試し読みを読んだけど、原作は絵柄込みでいかにもBL誌に載ってそうな漫画だったんでちょっと苦手かな。(そこは好みの問題なのでごめんなさい…)
ただこれ原作の冷川と三角のビジュアルだとなんとなくディーン・フジオカ(もうちょい若い頃の)と松坂桃李になりそうだけど、よくぞ岡田将生と志尊淳にしてくれたって感じです。
この映画の岡田将生は本当に顔がいい。スタイルもいい。見惚れる。演出的にワンカットが長めでやや寄り気味の顔アップの静的なシーンが多いせいもあって、非の打ち所がないくらいビジュアルにボンヤリうっとり。岡田将生は本気でとても顔が良いのだ!(2度いう)
それを十分に堪能できるし、顔が良いゆえのナイスなソシオパスっぷりもよい。(パンフで本人がそこを気をつけたって言ってるからあまりに乱暴だけどそれでいいのだ)とにかくこれはただでさえルックスが良い岡田将生が素晴らしく完璧に美しい映画だよ!(断言)
原作の絵柄だと絶対冷川って岡田将生じゃないよね?三角も志尊じゃないけど、志尊淳のあの眼鏡も佇まいもとても良いものだよ。堪能。
てことでキャスティングが大変好みでした。
以下ネタバレ気味で。ホラーってことだけど“怖いのは霊じゃなく人間“なのでその点は大丈夫。でも血塗れ分はかなり多いよ。
とにかくネタバレなしで言えるのは岡田将生の顔が大変良いってことくらいです。平手友梨奈もよかったよ!BLだとすればだけど、平手友梨奈が岡田・志尊の邪魔にならずそれなり存在感あってよかったよ。
一応ホラーだけど、レーティングがPG12なのは残酷描写がそこそこあるから。原作がそうなのかどうかは試し読みでは分からんかったけど、絵柄からしてもそういう感じではなさそうなので映画の方向性としてそういう表現を選んだってことかな?
映画の映像のスタイリッシュさはCMディレクターってことならものすごく納得で、前作(デビュー作)は見てないけど、映像のトーンや描写の処理、カット構成なんかは邦画っぽくなくかなり洋画っぽい気がする。邦画のあのなんとなく黄ばんだ照明というか画面のトーン好きじゃないんだよねー
わかりやすいスタイリッシュさとしては登場人物のみならずモブのエキストラまでみんな衣装が真っ黒で幽霊は白(グレー?)。ところどころ白や赤を着たり、あと後半出てくる教団の紫など印象的な色使いが面白かった。衣装もスゴく良い。冷川のフリルシャツ、高貴すぎるww
こういうのあまり映画でもやってない気がするけど発想としては面白いよね。ほんと洋画っぽくてカッコいい。
ただまあ、例えばシャマラン監督作品のように色自体に意味があるってわけでもなさそうなので、スタイリッシュ表現としての見た目だけなのかな、どうなのか。ついつい色の意味を考えて話が頭に入らなくなりそうだったw(特に法則もなさそうだったから後半からはスルーで)(※パンフによると、生きてる人間は黒、幽霊は白、これから死ぬ人間はカラフルに~ってことらしい)
いいのか悪いのか、映像的にスタイリッシュ狙いすぎてるせいで冷川が三角に「運命の出会いだ」って言ったり、除霊の時に抱き締めたりする感じはかなりBLみが強いのに、全般的にエモさをあまり感じさせないのは計算なのかなどうなのかな。
でもその分岡田将生のソリッドな美しさが際だつし、ワケあり過去を持つ志尊淳と平手友梨奈のウエットさは逆に抑えられてるせいか、意外と込み入った展開のストーリーなのにスルッと頭に入ってきて上手く捌いてる感はあるかな。
スタイリッシュな映像押しだけど、原作の試し読みざっくり読んで映画のストーリーを思い返すとかなりまとまってるね。
除霊はともかく謎解きミステリーかと思ってたけど何が謎なのかわからないまま、冒頭から予想したストーリー展開とは違っていくのはほどよい意外性もあって面白かった。
何よりわかりやすく敵だと思ってた「ヒウラエリカ」が訳ありなのはともかく、“敵“ではなかったのは意外だった。だとしたら教団と親父に指示され?流されてたにしても人を呪い殺すことをどう思ってたのかにちょっと描写足りないとは思ったけど、状況でわかるからよしです。(冷川は三角より先に入り口で倒れてるエリカの方を気にしてやれよと思わんでもなかったw)
映画の運命の出会いの除霊師コンビ成立と教団の存在、ヒウラエリカの立ち位置のあやふやさに、終わってない?まだ続くの?というラストはちょい謎だったけど、ストーリー自体は冷川と三角の話としてちゃんと終わってるから中途半端さはないし、そもそも原作がまだ終わってないんなら納得かな。
最初クールな冷川が三角に対して上目線で優位にいたけど話が進むにつれ関係性が変化し、逆に冷川に助けられてた自信なく弱かった三角の方が最後は冷川を救う(しかもそれを2人で幻視する)とかかなりBL的な流れで、表面的にはそういう触れ込みじゃないんだろうけどその辺丁寧なのでわかる人にはわかる感がいいね。てか印つけて「僕のものだ」はヤバいでしょw(人としてもBL的にもw)
あと原作では除霊の時に魂に触るのが(エロ的な意味で?)気持ちいいってのがあったけど、映画で除霊仕事の後に焼き肉を食べるのは、もちろん冷川の子供のときのトラウマの反動もあるだろうけど、2人で除霊したあとに~で深読みするとエロいよね…と思わんでもないw
3人の過去の話をわりと細切れで入れてくるけど、構成が上手いせいかとっ散らからないで頭に入ってくるし、原作知らないで観に来てる自分みたいな俳優目当て勢からしても、過不足なく終わっててきれいにまとまってたよ。
てかあの2人のビジュアルはかなり魅力的で、正直原作の絵柄より岡田&志尊の佇まいと演技の説得力が優ってて、ストーリーの足りないところを補っててくれてる感じなのかな。やっぱりキャスティングの勝利?w
平手友梨奈の非浦英莉可は教団に対して利用されてるのか何なのかよくわかんなかったんだけど、自我が揺れてる感じといい暗い目力といいとても印象的だった。
あとほんと画面の見映えがいいと役者さんもみんなカッコよく見えるけど、これの滝藤さんもマジカッコよかった。途中、冷川のことを信じてるって言うから「えっ?」て思ったけど、この尺でそこまで話入れるのは難しいか。信じてるけど“信じない力“はいいね。
どうでもいいけど、平手友梨奈とマキタスポーツの並び(親子設定)頭身バランスがおかしすぎて青年誌にありがちなリアル絵柄のギャグ漫画かと思ったwwある意味奇跡の絵面だったわー (苦笑)
あとキャスティング、北川景子のちょいなカメオ加減と筒井道隆の教祖様にはビックリだよ!誰かと思った。教祖様はもうちょっと何か説明欲しかったけど、あの3人の話でまとめるならギリこんなとこかなあ。冷川の教団と非浦英莉可の教団の関係は説明なしなので微妙に誤魔化してる感あるけど仕方ねえ。あとちょとだけなんだけど、多分やると収集つかないよねw
基本BLものっぽいわりにウエットさやエモさは感じないけど、なんか全体のトーンや除霊の時の△の中の雰囲気、最後が自分を認められたから他人を癒せるみたいな話になってるんで、雰囲気がだんだん柔らかくなっていって全体にロマンチックなのはいいね。
こういう映像のスタイリッシュさは邦画にもっと欲しいところ。とにかく画面の黄色みを排して欲しい!
- 映像やキャラクターの深掘り加減はかなり好み。https://t.co/mazsV8WOW2