そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

漂着者#9(終)

https://www.tv-asahi.co.jp/hyouchakusha//

脚本:神田優 演出:松本喜代美 企画・原作:秋元康

 

柴田刑事のとこにきた住職キンモー。罠だったらいいのにと思ってたけどそんなことはなかった?シソンヌ(警官)しっかりせえよ。

と思ったらやっぱりレコーダー仕込んでた! (((o(*゚▽゚*)o))) 柴田&野間コンビ、さすがに抜け目がなかった!(マジでハラハラしやした)

本気で死にかけてた柴田さんが三途の川ならぬ三途の噴水で娘ちゃんに会えたってことは、娘ちゃんはもう…( ;´Д`) でもお父さんのそばにずっといたって話ができたならそれでよし。予言があるくらいだから臨死体験も本物でしょうよ。遺体はともかくこっちは解決、か?

予言者を頼る女性統治者(白井総理大臣代理)って、卑弥呼的だね。1400年前だから卑弥呼の時代よりは後だけど。

  

ヘミ(予言者)が海を渡って来たのは日本に危機が迫ってたからだという話になったけど、その辺は必然だったということでご都合にならずに上手い。

まあずっと言ってるけど同じ秋元康でも(というか秋元さん結構この手のドラマ企画やってるよね)日テレの「あな番」と違うのはこの手の企画に抜きん出てるテレ朝ゆえか?そうとしか思えない妙な説得力あるし。とはいえいまだに画面で警視庁が映るとつい矢部を探してしまうんだがここは新潟だしな!生瀬さんいるけど全然雰囲気違うのはさすが(当たり前)

詠美とヘミ、ロマンチックなラブに発展したけど、これもギリギリ話の邪魔をしないくらいに抑えめだしやっぱりそれなりの必然性。運命かどうかは知らんけど。

「しあわせの鐘の家」、というかこの謎の法人とローゼン岸本や古市琴音たちいにしえの羽タトゥー一族とヘミの関係はオカルト的なTRICKな世界。

『1400年前、足首に羽の紋様が描かれた一族が日出ずる国から百八十海里離れた島に移住し、乱世を生き延びるよう聖徳太子から命令されており、平安の世が再び乱世となったときに予言の力を持つ血を受け継ぐ者が海を渡るであろうと「倭人記」という古文書に書かれていた』とか、

『第六感の遺伝子を持つ人間だけが暮らす「常世」の島から、国が滅びそうになった時に島一番の能力を持つ男が岬の突端より海へ飛び込み、本土を目指す言い伝えがあり、ローゼンの一族は海を渡った預言者を迎えて14人の使徒と「始まりの鐘」を鳴らす使命がある』ってwikiからですが、本編でここまではっきり言ったっけ。(言ったような気もするけど)

裏とかじゃなくちゃんとした設定があるっぽいけどこのwikiを作成したのは誰なんだよw

オカルトとは別方向でフィクションみが強いテロリストの暗躍があり、それを防ぐためにやってきた予言者という超展開のオカルトとフィクションという二つのありえなさをもう少し説得力あるフィクションとしての連続少女殺害事件でカバーできてるわけで。

あと舞台設定が新潟だった理由もなるほど納得だったしね。

岸本たちが14人の少女たちを攫っていたのは失踪事件の方だけど、深見住職や嘴屋の少女殺害事件とは別件、しかも他のシリアルキラーの事件ともミスリードさせて全然違う事件ものも展開してたんだよな。ミスリード×ミスリードでややこしくしてたけど、最終的には関係なかったってことか。しかしその過程で描かれることがちゃんとストーリーとしてこのオカルトネタの物語を支えてるのは実に上手くやってたと思うんだ。これは最終回まで来てやっとなるほどと思うことだけど。

リアリティというかこのドラマの場合は説得力というか納得感だけど、それはどこから来てるかというとサブストーリーの少女殺害事件の事件捜査をきっちりやることと、そこで構築された人間関係でオカルトネタの胡散臭さを払拭することに成功してるって事ではなかろうか?

ストーリーの方も常にそれらが絡み合ってて毎回濃くて飽きさせない上に、ミステリーもサスペンスもオカルト的な謎も適度に引っ張れてる。むしろこれだけトンデモ要素が多いのに過剰にオカルト寄りにならないのも絶妙。

どんな未来が見えてるのかわからないけど、それらを潰していくことで未来改変するという能力もすごい。

もっとすごい能力があったとしても海を生きて渡って来れなければアウトという謎の民族の底力よ。ヘミがたまたま体格に恵まれたイケメンでよかったw

ヘミが選んだ未来は自分が撃たれることでテロを防ぐ、なぜかはわからないけどそうなるってことで、公安のいつもの二人、ヘミを狙ってたのは若いイケメンの木村だったヨ。身を挺して職務を全うした望月さんかわいそう!( ;´Д`)

てっきりそれでヘミは死んだと思ってたのに、そういや撃たれたからといって死ぬとは限らんよな。当たり前のように黒ヘミで復活。死んでも復活するってメシアかよ。

しあわせの鐘の家でこれまた当たり前のように黒ヘミ登場を見てる詠美と柴田さんたちだけど、あの場にいる人たちのこと気がついてなかったんだ!?

というか、ここでまさかのネタバレタイムなのか、出てきたほとんどのサブキャラクターたちが鐘の家関係者。普通に見てたんで普通に驚いたw(ここでこの展開に素直に驚ける己の才能よw)

カメラ目線なのはもしかしていつものヘミチャンネルの女子高生トリオが撮影してるのか?つーか途中で出て来なくなったお団子の子もいるんだけど。(何があった)

結局あの3人が本物の女子高生かどうかというヘミの指摘の意味(学校行ってる描写はあったよな)はともかく、これでたまたま見つけたというよりむしろ毎日海岸で漂着者チェックしてたという可能性。

とにかくだいたいの登場人物が鐘の家関係者ってことね。

そしてseason1「終」。

続きは配信で…などという日テレHulu方式じゃなくその宣伝もなかったってことは、然るべき時期に続きのseason2があるって期待していいのかな?

大体の謎が明らかにかなってミスリードがしにくくなった分この先の展開、めっちゃ難しそうなんだけど。橋本じゅんもあれっきりかなーと気になるんだけど、彼はオカルトの方じゃなく総理と政治サイドの要員なのでもう出ないのかな。残念。

キャストの皆さんが健やかなうちにどうか続きを… なんだかんだ面白かったし。一族の謎にも黒ヘミにも期待。