そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

特撮雑誌:マシンマン特集

ここ最近買った特撮雑誌
東映ヒーローMAX vol.16
特撮ニュータイプ 2006/3
・ヒーロービジョン vol.21
フィギュア王 No.96

いっぺんに出過ぎ。
ボウケンジャーはまだ始まってないから全記事封印。カブトも2話目を見るまで記事は封印インタビューのみ。マジもインタビューのみ。響鬼は終わったんで一通りチェック…ってな感じで。基本的に始まってない番組の前情報は入れたくないんですよ。(といったら子供かと言われた。特撮ファンは早く知りたい人ばかりなんだと。そうなのか?)


現行特撮はそんなもんで、ちょっと気になる特集が。それはMAXの星雲仮面 マシンマン特集!
一コ下の妹に聞いたらうっすら記憶はあるとは言うものの、シャリバンと同時期らしいがオレは殆ど記憶なし。多分リアルタイムでやってなくてタイミング悪く見られかったんじゃないかなー、何せ民放2局の田舎だったから。「マシンとマンが一つになって」とか「カタルシスウェ〜〜ブ」とかは覚えてるんだけど。その中途半端な記憶をたどってもまさにオレ好みな番組ですよ。今見たいくらい。
で、今回この特集を読んでてマシンマンの企画意図で原作者の石ノ森氏からスタッフへのメッセージがまさにオレの心に響きましたよ。

"TV児童向け特撮番組"に関して、ボク自身以前からこうしたいああしたいと思っていたことをここに記して、新番組への"心構え"としたい。
(1)スタッフ全員が"児童向け"という意識を捨てる事。
(2)何を見せたいのか、が決まったら、迷わずに、その部分に戦力を集中し、余計なゼイ肉は切り捨てること。
"児童向け"という意識を捨てたところから、子供だからこのくらいは見逃してくれるだろう、とか、ここまでやってもどうせわからない、というスタッフ側の"逃げの姿勢"が消える。子供は見逃しはしないし、オトナ以上にわかっているからである。(後略)

それを受けた東映・吉川プロデーサーの談。

その中でも『マシンマン』は『子供番組はこうあらねばならない』という部分を強化して作られていますね。(略)作品を長年作っているとこれは一体誰に見せようとして作っているのか、と思うようなものが出てくるんです。だんだんマニアックな方向にね。『マシンマン』には、そんな風潮への反省と、子供番組の原点に戻ることが目指されています。

やはり児童番組ってのはこうあるべきだと思うんですよ。
前にも言ったけど、子供向けとはいえちゃんと本気で作られているから大人が見ても面白いんだと思います。
これはアニメにも言えることで、オレの知ってる範囲で言うと、勇者シリーズエルドランシリーズにおいてオレが好きなのはエクスカイザーライジンオーなんですが、純粋に子供向けに作られてたのってエルドランと勇者ではエクスカイザーくらいなんですよね。エルドランはともかく勇者の方はどんどんマニア向け、アニメファン向けになっていってしまったんでちょっと興ざめでした。(そもそも子供が主役じゃなくなっていってるし)ゴルドランがギリギリオッケーかな。人気自体に関してはちょっと覚えてませんけど。
何でこれを引き合いに出すかというと、少なくともライジンオーに関しては当時シリーズ構成・脚本の園田氏にそういう話を聞いたからなんですね。番組自体は子供向けだけど、作ってるほうは本気で自分たちが面白いと思うものを作ってたと。これはスタッフ全員がそうだったんだけどね。あ、ライジンオーが良質で面白かったのは今更いうまでもないことですけど。(そのあとの2作品てのはまたいろいろ大人の思惑があった…らしい)


今の特撮番組って子供の反応ということでいうとどうしても玩具の売り上げで測られちゃうところがあるけど、やっぱりそれよりも番組自体がちゃんとしてるかどうかの方が重要だと思います。今のだとライダーが一番上向けの路線だと思うけど、多少子供には難しいかなと思っても本気で作ってれば子供は判るもんだし、大人(親)が面白いと思うものでなければ、子供と一緒になって見たりはしないでしょう、ということなんですけどね。
自分の記憶でいうとシャンゼリオン平成ライダーは大人になってから見て面白いと思ってるけど、宇宙刑事とかは中高校生くらいでも面白いと思ってみてたし、ホントに子供の頃でもレインボーマンコンドールマンなんかはなんとなく世相を感じてそれなりに面白いと思ってた記憶があるから、大人とか子供とかあんまり関係ないんじゃないかなあと思うんですよ。そのときどきでそれなりに判ってたと思うし。そしてなぜかウチにウルトラ怪獣ガメラゴジラの物があったって事は、ウチの親が面白いと思って買ってきてたんだと思うしさ。(いくらオレでもウルトラ怪獣が欲しいとは言わないと思う…)
だから今やってる特撮番組も大人が本気で作ってるちゃんとした作品なんで、いい大人だけどまだまだ「子供向け特撮」を楽しみたいところです。
まあある意味オレとかは「漫画アニメ特撮英才教育」*1(笑)とでもいうような環境で育ったからそう思うのかもしれないけどさ。


ってとこで気がついたんだけど、「ロボコップ」が宇宙刑事ギャバンをモデルにして作られたってのは有名な話ですが、このマシンマンの半分顔が露出してる感じ、まさにロボコップだね。見てなかったから気がつかなかったよ。あとボールボーイは逆境ナインだなー。これもああ、って感じ(笑)

*1:何の制限もなく見放題。そもそも当時親が週刊少年誌を全部買ってくるような人だったから