そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

轟轟戦隊ボウケンジャー#49「果て無き冒険魂」

http://www.toei.co.jp/tv/boukenger/
『行くぜ、プレシャス諸君!』


なんだか怒濤のごとく終わったー!
浪花節の日笠Pとあくまでベタな諸田監督、ソツない會川脚本の三位一体最終回で、非常に盛り上がって面白く最終回を向かえたという感じですね。いやー、本当に一年間お疲れさまでした。面白かった!
 
ダイボイジャーで当たり前のように現れたチーフ、そういやズバーンがいたよな、ズバーンが。指示を出す真墨に『まだチーフやってる』の菜月がそうそうそれそれ、今言おうと思ったよ(笑)
ダイボイジャーデスペラードを撃破。そのあと振りだしに戻るとでも言うかのように、ガジャが目覚めた島でゴードム文明の力を得たガジャと対決!全てのビークルで総力戦!パラレルエンジンから本来その動力源になるはずのプレシャスを取り除いてもリミッターを外せば大丈夫とか、えーっ、というツッコミどころはあれど(ゴードムが宇宙からやってきたっていうのもなw)なんか力技で押し切られてるって感じ。
生身で見栄切り、変身ポーズを決めてから揃って変身が燃える!こういうツボは押さえてるよなあ、戦隊は。どうでもいいけどボウケンジャーの変身シーン、斜め上からの頭部のカットがカッコよくて好きだな。
最後、パラレルエンジンのないビークルだけど、その代わりというべき明石たち「人間」がパラレルエンジンのエネルギー源って。プレシャスが人の想いの象徴であるなら、その人間自身もプレシャス足りえる、なんかキレイに収まってるよ!(笑)
『プレシャスは未来へと受け継がれる人類の生きた証、常に未知の世界を求める冒険者の魂だ!』カッコイイ!さすが冒険馬鹿・明石曉のいうことは説得力が違うよ(笑)
で、パラレルエンジンの出力最大でガジャドム様も倒した!なんつー流れるようなストーリー展開。
そのガジャ様はそんなことでは死ななくて、再びの復活を予告しながらまた永き眠りについて・・・って、それもまたよし。まとまりすぎだろ。
 
あまりに怒濤の展開で押し切られたんだけど、文句があるとすればどうにも世界の危機って感じじゃないんだよな。一体どの程度の災害だったんだ、今回の戦いは。どう考えたって世間に知られると思うよ、ボウケンジャー
ボウケンって、今までそういうところを余りオープンにしていないので、秘密組織といいながらもどの程度の秘密組織なのかは実はさっぱり描かれていなかったんですが、これをシリーズの穴と見るかどうかはあると思うんだけど(この辺はマジの方がちゃんと設定してたな*1 )どうもこの最終回を見るに會川昇の計算なんでは…という気もするなあ。もともとこういう閉じた感じの世界観の人だし。(とオレは思ってますが)
ただそういうふうにチーム外に話が広がらなかったのは番組的にちょい寂しいかな。蒼太のスパイ仲間とか作家先生、冒険学校の話くらいか、それなり関わった一般人て。まあ逆に言えばチームとネガティブの話だけで持たせられるということではあるけれど。設定的にはミュージアム職員てことで、本来子供たちと関わって、毎回のゲストキャラとプレシャスの絡みで話を進めるインディジョーンズみたいなつもりだったのかも知れないけど、外には広げず中でだけ濃く展開させたのは(アシュも含め)まとまりとしてはよかったけど、これが序盤の取っ付き難さの原因かなあとも思ったり。サージェスについても何の説明もなしというのもあるし。まあもともとサージェスの職員がほとんど出て来ない、メカニックは牧野さんだけって時点でノリとしては昔の特撮的なものを想定してたのかも。昔はそれでオッケーだったけど、今だとちょっと物足りない…ってとこかな。
そのわりに最後サージェスレスキューは表立って活躍してるけど、ボウケンジャーは秘密っていう取ってつけたような…大体ゴーゴービークルやロボが目立たないわけないし、公然の秘密って気もしなくもないが(苦笑)
 
そして明石が宇宙へ行くってことでさくら姐さんも着いてっちゃった!…のにその理由に鈍感明石は気がつかないって…まさかそんなことをやるとは思わなかったのでビックリしたというか…えと、なんかホノボノ。確かに見送りの時のさくらさんが変だなと思ってたけど、見返したらどう見ても怪しかった(笑)チーフの赤い宇宙服は映画カブトの流用品か?
赤とピンクが抜けると途端に色味が地味になるのはともかく、真墨にチーフって、なんか嫌がらせっぽいよ(笑)相変わらずプレシャスを盗みだそうとしてるダークシャドウとか、陛下がいないのに活動してるジャリュウの残党とか、妙におかしい。
そういや結局ミスターボイスの謎の少女、何者?「スプリガン」みたく、少女の姿をしてるだけで実は何百年も生きてる魔女だった・・・なんてこともありそうね。(つかそれ希望)
 
今回もちゃんと引き継ぎのハイタッチがあった!ライダーもやればいいのにな。

*1:魔法使いに関する噂で小津家=マジレンジャーと世間の位置関係、槐の彼女の存在が一般人代表っぽく描写されることで、最終回ではチラッと映るだけで小津家とインフェルシアの戦いの構図がどの程度の規模なのかを測る物差しにしているとか。