そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

だってそれが才能だもんな(どんな形でも)

普通にコメントするつもりで書いたらコメント欄がなかったよ・・・ってことで、ちょっと手直ししてトラバ。ラノベ編集者・多摩坂さんのエントリー。
漫画って日常的に身近に感じるせいか、素人が簡単に業界批判をするような気がするんですね。といってもその手の批判ブログを回ってるわけではないので、あくまでも何となくの感触ですが。
でも実際お金がかかった商業活動=プロということに対して一般の漫画ファンの人がどれだけ理解しているかというと、殆ど理解していないのではないかと思うのですよ。その辺、漫画業界が一般の人からすると敷居が低く感じる業界だからなのかも知れませんが。
リンク先で名前が出てるから出してみたけど(某富樫には興味ないので)興味のない人にはどんなに納得出来なくても某H×Hの人が待望されるのは、そこにお金を生み出す何かがあるからだ(=才能・魅力)ということが、実際にはそれを批判する人には流れとして見えないから判らないというのもあるんでしょうけど。
漫画家志望の人間なんて掃いて捨てるほどいるけど、実際お金になるのは一握り、その中で才能があるのはもっと限られた人間。ハッキリ言えば週刊漫画誌でどれだけ面白くない漫画だなと思っても、週刊連載をするってだけで物凄い才能だということが実感できるでしょうか?(毎週休みなく20Pほどのマンガをある一定以上のクオリティで描き続けるということ。もちろん作業状況によっては長期間外出することもままならない状態に耐えられる?)
まず「連載できる」ことがあって、その次に「描くものが面白いこと」という二つの必要十分条件を満たさないと、週刊連載は出来ないのですよ。そこがそもそも、一般の人は判ってないと思うんだけど。そして更にその連載をキチンと終わらせ、次の連載(があると言うことは、つまり次の仕事がもらえる程度に評価されるということ)も当てることが出来れば、やっと第一線の漫画家としては「普通」なのですね。もちろん連載前のお試し読みきりが、メチャメチャ面白くて人気があって才能を感じた・・・っていうのもね。作品の人気自体はタイミングや編集の意向もあるだろうから運・不運もあると思うけど。
でも基本的にそういう「才能」がないとプロの漫画家自体、続けることはできないのですよ。それが出来る(続けられる)新人がどれだけいるのか。*1(だから最近見ないなあと思っていてもある程度連載の実績がある漫画家は、雑誌の企画によっては新人使うよりも確実とばかりに引っ張って来られるわけですね)

失敗しては、いけないのですか?

新人作家が失敗作を作るのは、新卒が就職活動に失敗するのと同じくらいいけないことです。

これって逆に言うと、ひと頃言われていたように「デビューするだけなら誰でも出来る」ということですね。失敗=稼げない・継続する才能がない人は、表に出たことで多少のファンがつこうと消えていっても仕方がない業界だという認識がないのは、一般的に会社に就職したら余程でないかぎり捨てられることがない社会だから・・・ではないでしょうか。漫画家の世界はそんなに甘くはないのですよ。好き勝手していいのは結果を出した人間だけ・・・という、ある意味曖昧でなあなあだけど、とってもキビシイ世界なのですね。
まとまらないけどこの辺で。
ちょっと追記。
お金や人気と才能なら、オレの認識では「才能>お金(人気)」。お金や人気はある程度コントロールできるけど(いわゆる「仕掛け」ってやつ)才能はコントロールできないから。まあそういうのひっくるめて才能でもいいんだけど。もちろん才能があっても人気(お金)に結びつかなければ世間的には意味がないけど、本人的に満足してるんならいいんじゃないかな、というスタンスもある。(もちろんそういう人もいっぱいいる)

*1:ある意味、コネでもなんでも番組に出してもらえさえすれば収入は保証されるアイドルよりも、ずっとキビシイと思うんだけど。だってアイドルは番組自体に自分がどれだけ貢献してるかということは考えなくてもいいでしょ?雑誌って何にしてもそうじゃないからさ。