そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

聖戦士ダンバイン#31〜35

井内さんの割に妙にマヌケな演出の31話「黒騎士の前兆」。まー、OPで顔出てるから黒騎士が誰とかまったく公然の秘密ですが。どうせドレイクだって知ってるよ! *1
そして、とうとう32話「浮上」。ジャコバ様、結局ショウたち地上人にもコモンにも選択の余地は与えてくれないまま地上へ放りだしてしまいました。そういや視聴率不振で地上編が早まったとかいう話があったっけ。
本当はもうちょっとショウたちの様子を見つつ、やっぱりコモンだけでは無理と判断して強行手段に出た‥‥ってことだったんだろな。一応戦いについてはショウに託してたはずだし、ショウたちだってそれについて本気で考えてた描写もあったしな。
ということでまたみなさん縁あるところへ飛び出て、地上人たちの素性もそれなりわかるという仕掛けが上手いな。
マーベルんちは両親とも立派な、やっぱり良いおウチ(牧場)だし、ジェリルんちは間男引き入れてんのかと思ったら娼婦か(>Wiki)やっぱり人は育ちか。
にしてもショウが東京上空に出てから2週間ってのは短いな。時間の流れって同じ?しかも新宿で30万人がいつの間にか日本で100万人になってるよw 噂ってそんなもんだね。トッドんちはボストン。「ママ」呼びカワイイw そして家に帰ったら当り前のように冷蔵庫を開けてつまみ食い(笑)
順番に出てきた人たちの様子を追っかける話ってことで、早く次を‥‥!黒騎士は嫌な業を背負ってきちゃったなあ‥‥
 
33話「マシン展開」この話はオモシレー!何だろ、なんていうか、説明くさくなく状況を説明する展開として上手い。作画も湖川組だしな。A班ってとこか。
ショウは日本の自衛隊接触。前回ショウが日本人で日本に出てきたことで、どうやらオーラバトラーの技術を手に入れたい‥‥ってことを皆川がサラッといっちゃってます。結局そういうことというか、世界各地に出現した各国の戦艦、ドレイク、エレ、シーラ、ショットやビショット、当然ショウたちも含めると、これからどこの国が誰と手を組むのかという政治の視点で動くのは当然という前振り。いや先の話知ってるから言いますが。
それはともかく、ショウとマーベルが合流してトッドを撃墜、ハワイの友達のところに行って情報収集したり(地上に出ても外国人と意思の疎通ができる描写あり。便利だねオーラ力)‥‥ってとこで何だかデートっぽいってのも面白いんですが、ゼラーナを見つけたときの感じやとにかく世界各地に散らばったバイストンウェルのマシンたちの行方が、気分としてショウたちの視点で感じられるのが面白いなー。共感度が高いというか話の展開的にじゃなく脚本のクオリティかなあ。(そういや演出の川手浩次さんって知名度と仕事数の割に上手いんだけど、誰かの別名?)この他人事じゃなさって何だろうね。早くゴラオンと合流出来るといいのに。
 
34話「オーラ・バリアー」何気に世界観説明というか地上におけるオーラ力の表出描写あれこれ。浮上して3日目くらいか。作画も湖川組B班w
バリアーの働きはオーラ力に依ってるらしいってことと、地上人のショットが開発したオーラバトラーは、バイストンウェルでは化学作用で威力が抑えられてたってこと。地上で使う威力が本来もともとの物ね。つか、改めて基本的なこと、ショットってどうやってオーラ力で動くマシンを作ったんだ?という‥‥(゚□゚ι)
気密性が高いわけでもないのに超高空でも中の気圧が変わらないとか、小笠原からアメリカまでひとっ飛びだとか、簡単にマッハの速度が出たり、オーラマシンはものすごい性能すぎです。
それよりビショット軍の黒い三連星(笑)ビショット軍の戦闘服はトッドみたいな金髪カワイコちゃんでないと似合わないという事実(笑)
ゼラーナがコロンビアに現れどうもビショットのゲア・ガリングはインドみたい。ドレイクはアメリカだったしショットはオーストラリア。何となくみんなそれっぽいな。
言葉はたぶん判ってるんだよね‥‥ってことで、言葉通じない振りして甲板で一人夕日を見ながら涙を流すバーン様。その胸に去来する思いは‥‥とカッコいいこと言いたくなるような含みある描写。
 
ああそれなのに黒騎士様ったら!ゼットが迎えに来たら恩をアダで返すなんて!の35話。ここで完全にバーンの騎士道は地に落ちたんだなあ‥‥
ってことで「灼熱のゴラオン」相変わらずサブタイトルカッコいい。ダンバインのサブタイってカッコいいの多いよね?次の「敵はゲア・ガリング」とかもそうだし、「マシン展開」も好きなんだ。
この時期の、というか普通にアニメでさ、世界規模で戦争やってる様子をこんなに説得力もって描写したものってあんまりないよねえ。ファンタジー描写のクオリティといい、富野アニメって発想というか見てるところが違うんだなあと思わされるところ。「ブレンパワード」も「キングゲイナー」もそうだけど。ちゃんと"外"向いてるんだよね。
灼熱の‥‥ってのは、ゴビ砂漠に出たゴラオンにソ連軍が核攻撃をしてるってことなんだけど(というか核ですら効かないし)、もうすでにソ連の特使がゴラオンに乗ってて、エレ様とちょっといい感じになってます。浮上して数日の間にショウたち以外のところもちゃんと状況が動いてるって描写、上手いなぁ。やっぱり脚本のクオリティが違いすぎです。
でもって今回の演出は井内さんでしたが、ショウとマーベルの手を放す瞬間のちょっとしたやり取りとか、エレとトルストールのいい雰囲気の描写とか、そういうところを細かく拾ってこそ井内演出w
全体にはちょっとイデオンみたいな観念的なとこあったけど、この回だけでトルストールの無念とエレ様の悲しみがわかるクオリティってどうよ?うーむスゴイ。
いいけどエイブ船長ってカッコいいよな。
どんどん感想が長くなっていくよ‥‥

*1:そういや声優が「?」だったバラの騎士とかいたねえ(笑)あの正体はちょっと捻ってて面白かったけど。