そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

モリのアサガオ#2〜4

面白いんだけど、どうしてもフィクション‥‥って思っちゃうなあ。
ストーリーとしてはいい話だしわかるんだけど、オレ、どうもこういう話を額面通りのいい話としては楽しめないのかも。
それは何をどうしても死刑囚たちが改心するか否かに物語的なフィクションの要素があるからってことだけどさ。ぶっちゃけ、改心するにしてもしないにしてもそれはおハナシのための都合でしかないってことだけどね。
でもこれを死刑制度を考え直すきっかけにということであれば、それはそれでいいと思うし、このドラマの作りとしては正しい‥‥って話かなあ。改心して死にたくないと叫ぶ死刑囚に「そんなわけないだろ」と突っ込むことも含めて。本当の、人の心の中はわからんよ。ドラマ自体をあくまででフィクションとして楽しめればってだけだけど。
新人の及川の考えが甘いのは視聴者目線だからとしても、それへのエクスキューズとして同僚刑務官たちの突っ込みもあるし、そのことを及川が納得するか、反発するかってこと含めてフィクションの物語だし。要はそこで見てる視聴者がどう思うのか、ということだし。
一応大筋の話は仇討ち殺人でぶれないから話としては面白いんだけどね。
この中でちょっと引っかかった話では、仇討ちに感化されちゃった笹野(平田満)の話かなあ。
イジメの話だからにしても結局どんな理由があっても人殺しはいけないってことであって、被害者少年(虐めてた側)の両親(濱田マリ)にしても、自分の息子が殺されたことで虐めを認めたから笹野の息子に悪いと思ったわけで、オレはそれは偽善だと思うんだよなあ。それを笹野が知ったって息子が自殺した笹野の無念が晴れるわけじゃなく、単に相手がイジメを認めたから気が晴れたってだけだよな。だと思ったけど。
両親がそれを笹野に黙ってて欲しいっていうのは、息子が虐めをしていたと認めたことを知られたくなかったからで、それを認めたら笹野が殺人を犯したことを正当化したことになるからじゃないかなと思ったけど。ある意味逃げだと思うけど。
だから若林看守長(塩見三省)がそれを言っちゃったのは被害者両親に対してざまあって感はあるけど、どっちにしても笹野さんは殺した時点でダメって話だし。まあ笹野さんが死刑を覚悟してでも仇討ちしたかったっていうんならそれはそれでって話だけど。
死刑制度の是非って話なら、江戸時代みたいに仇討ち法でも作ればいいんじゃないかなあ。目には目をの死刑制度より、余程情として納得出来ると思うよ?目には目をってオレはなしだと思うもん。それは等価じゃないよ、理不尽に殺された人の死と、それが理不尽だから仇討ちしたいっていう遺族が思う加害者の死は。
結局被害者も加害者も納得できないのはそれが理屈じゃないからであって、「赦す」以外にそれを晴らす方法があるのかどうかってことだと思うけど。
あとどうでもいいけど及川は記者の彼女にいろいろ情報漏らしすぎじゃね?(苦笑)それマズイと思うなあw
早くメインの話にうつらないかなー。