そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

水曜どうでしょう2019最新作第4,5夜

https://www.htb.co.jp/suidou/
主演(どうでしょう班):鈴井貴之大泉洋 チーフディレクター:藤井忠寿 カメラ担当:嬉野雅道
 
第4夜の感想書くの忘れてたけど、いつものシェフ大泉の夕食の場は労使交渉の場と化した編(笑)
どうでしょうはいつだって状況を無駄にしないなあw
「主演 大泉洋」の名前は制作とかに混じって真ん中にw
 
第5夜。大泉のヘルメットラーメン、美味しいものを作ったのに捻りがないだの面白みがないだのがっかりだの言われるとはw
というかむしろ不味い方が良かったのにという大泉の捨て身さよ(笑)(食い物が不味ければ自分もダメージじゃないのかい)
それよりも藤井Dの寝付きの良さに爆笑(笑)わかる、すごいわかるよ!あの状況で1、2、3で爆睡出来る藤井さんwwwちょー迷惑wwwwwわかるwww
「寝付きいいですねぇ」「ウソでしょ」
「腹立たしいなぁ」「寝るだけなのになぁ」「技持ってるよなぁ」
爆笑www
大泉のぼやき芸は本当に職人技だよなあ~ (笑)
前説後説が部屋の中に。変なオブジェ気になりすぎる。
そしてエンディングクレジット、主演は相変わらず鈴井さんだけど大泉さんが仕出しのお店とともに「協力」に。格下げ?(笑)

フォードvsフェラーリ

http://www.foxmovies-jp.com/fordvsferrari/
監督:ジェームズ・マンゴールド 脚本:脚本 ジェズ・バターワース、ジョン=ヘンリー・バターワース、ジェイソン・ケラー
 

マット・デイモンクリスチャン・ベールが初共演でダブル主演を務め、1966年のル・マン24時間耐久レースで絶対王者フェラーリに挑んだフォードの男たちを描いたドラマ。
ル・マンでの勝利を目指すフォード・モーター社から依頼を受けた、元レーサーのカーデザイナー、キャロル・シェルビーは、常勝チームのフェラーリ社に勝つため、フェラーリを超える新しい車の開発と優秀なドライバーの獲得を必要としていた。シェルビーは、破天荒なイギリス人レーサーのケン・マイルズに目をつけ、一部上層部からの反発を受けながらもマイルズをチームに引き入れる。限られた資金と時間の中、シェルビーとマイルズは力を合わせて数々の困難を乗り越えていくが……。
シェルビーをデイモン、マイルズをベールがそれぞれ演じる。監督は「LOGAN ローガン」「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」のジェームズ・マンゴールド。第92回アカデミー賞で作品賞を含む4部門でノミネートされ、編集賞と音響編集賞の2部門を受賞した。

 
ギリギリ滑り込みで観てきた!
レース時のドライバー視点の映像と車の走行音がリアリティありすぎの迫力ですごかった!
ル・マンはじめ24時間耐久レースのキチガイっぷりすごいな。
いや耐久レースなのは知ってたけど、マシン開発から見せられあの状況で車走らせるドライバーの気狂いっぷりときたら、ル・マンに参加してる人たちは頭おかしいよ!確かにオシッコちびるどころか大まで漏らすw 何でこんなレース始めた?
いいけどこの映画のポスタービジュアルって、構図といい色味といい曽田正人先生の描くイラストみたいね。狙った?
レースシーンがど迫力なので見応えはあるし2時間半近くあるけど意外と長く感じないのは見応えあった。
クリスチャン・ベールの役作りは理系クールないつものイメージと違って今回はちょっとイカれたその辺の下町のおっさんみたいで、むしろだんだん木梨憲武に見えてきたけど大変よかった。

話もどういう話かわかれば面白いと思う。だけどあまりにも説明ないよねえ。みんな知ってる話なの?
原題がヨーロッパでは「ル・マン66」らしいけどそれなら確かに66年のあのレースだなってわかると思うけど。
そもそもクリスチャン・ベールのマイルズとマット・デイモンのシェルビーをはじめ、登場人物たちの人間関係がしょっぱなから全然わかんないよね。しかも始まりがシェルビーのレースリタイヤ引退からだし、どっちが主人公?って思ったし。
何もかもに何の説明もなく、いつの話かもわからない。(シェルビー引退が1959年てこと以外、そのあと何年経っていつの話なのかわかればまだしも)何とか理解しようと思ってたけどレースの顛末以外は最後までやっぱしわかんなかったよ。

わかるわからないというか、帰ってきてからwiki見たんだけど「フォードvsフェラーリ」の映画としてはマイルズとシェルビーメインの話になるのは仕方ないにしても、どう考えてもメインキャラのバックボーンをある程度説明してくれた方がお話としてはカタルシスがあって面白いと思うんだけどなあ。削ぎ落としすぎだよ。
マイルズとシェルビーのドライビング判断が同じだとか、マイルズの開発技術が全部正解だとか事故の時の炎上脱出の話とか、伏線は入れて回収してるのに説明がなさすぎで不親切な気が。
この映画絶賛してる人たちは全部理解して楽しんでたの?せめて日付テロップくらい入れろや…
90日後てらんうぉいでわのは64年でギアボックスがダメで全滅が65年。マイルズがドライバーで参加したのが66年だよね。話かっ飛ばしてんだから言わないとわかんねーだろよ。
しかも話的にはシェルビーvsフォード&ビーブ副社長だったよね?(苦笑)
フォード2世社長、(フォードの完全上メセな条件提示が良くなかったにしても)フェラーリにコケにされて怒り心頭でレース参戦すんならもう少し協力的になれよとしか…バカなのかな?その辺の描き方もどう見せたいのかイマイチよくわかんなかったし。
そういやこの監督ってウルヴァリン SAMURAIやローガンの人なんだよね。話の展開自体が淡々としてるのはそういうことなのかなーと思ったけど、でもやっぱり説明なさすぎてストーリー自体は盛り上がりに欠けると思うなあ。
 
あとレース最後のゴールのあれ。(一応ネタバレ配慮しとく)
この中でマクラーレンの扱いが小さいのはともかく、フォードの3チームにシェルビーチームとマクラーレンチームがあったってことだよね?それくらいは説明してほしいなあ。
だから結局あのいけ好かないビーブ副社長はマクラーレンのチームを勝たせたかったの?シェルビーは知ってたんだろうって言ったけどその真実はどうでもよかったのかな。あのゴールの発想自体はレースを知らない人の思いつきに思えたけど、そこまでわかっての嫌がらせなのかどうか、そんなマヌケじゃないだろうってのも含めて。(もう1人のアイアコッカ副社長も気がつかなかったの?てかあの人何してたの?)
その辺の関係もさっぱりわかんなくって、マイルズと同じようにポカーンだよ。すごくいい話だなーって思ったのに!やっぱりあのデブ社長だよ。もっとちゃんと見てろよ。
映画館出るとき彼氏と来てた女子が「フェラーリの人は最後までいたのにこっち(フォード)の社長ちゃんと見てないのダメだよねー」って憤ってたよ?そういうとこだってよ、社長!

マイルズとシェルビーが車を作ってレースに出る、ということに特化した脚本といえば聞こえはいいけど、それ以外全部捨てるのはエンタメ映画としてはどうかと思うなあ。 
あと主役のメイル図とシェルビーが開発したフォードのマシンも素敵にカッコいいんだけど、フェラーリのあの流線型のマシンがセクシーかつ格好良すぎだろと思った。さすがはフェラーリ。倒産してもフェラーリ。腐っても鯛だね!(笑)

2020◎1月アニメ6

2020◎1月アニメ7
 

マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝#6

https://anime.magireco.com
シリーズ構成・脚本:劇団イヌカレー 総監督:劇団イヌカレー キャラクターデザイン:蒼樹うめ劇団イヌカレー 原作:Magica Quartet
朝食が喫茶店のモーニングみたいなのはともかく、微妙なしょぼさにアニメーターさんの食生活を心配するよ?スクランブルエッグがついてるのにゆで卵はいらんだろうしレタスにきゅうり2枚ととミニトマトのサラダは寂しいですよ?
そして杏子ちゃんも登場。まあそもそもの設定からしてそれはありか。
 

映像研には手を出すな!#6

http://eizouken-anime.com
監督・シリーズ構成:湯浅政明 脚本:木戸雄一郎 キャラクターデザイン:浅野直之 原作:大童澄瞳
今、ではなく、最初から高校の部活レベルを逸脱してましたよ?てか高校生のレベルじゃねえー!これが時代か…令和キッズ…
そして金森くん、ちょー優秀〜!!!!すごいすごいよ!
この学校はみんなマニアックすぎる。何もかもまかなえてるなあー(笑)
 

ランウェイで笑って#5

https://runway-anime.com
シリーズ構成:待田堂子 監督:長山延好 キャラクターデザイン:金子美咲 原作:猪ノ谷言葉
こころちゃんの言いたいこととやりたいことはすごくよくわかる、けど…
結局持って生まれた「恵まれたビジュアル」という、誰でもが手に入れられないものすごい才能よりも、自分が努力して得たものの方が価値があるって思ってるその考え方はすごく青臭いなあ…と思ったり。
どちらにしてもモデルに向いてない性格でやりたくないって言うなら仕方がないんだけど、そんな才能を目の前にしてるマネージャーさんははいそうですかとはいかんわな。大人からすればまず自分が求められてて出来ることを頑張ればと言いたいよねえ。
逃げでもなんでも学長の覚えめでたいくらいにデザイナーの才能が多少でもあるというのは、まあ幸せだとは思うよね。 そんなこころちゃんと千雪が出会ったらどうなるのか。千雪が心の底から欲しくて欲しくて欲しくてしょうがないものを生かせないこころちゃんにどう思うのか。そこまでは原作読んでないのでちょっと楽しみ。
 

ヒーリングっど♥プリキュア#1,2

https://www.asahi.co.jp/precure/index.html
http://www.toei-anim.co.jp/tv/precure/
シリーズ構成・脚本:香村純子 監督:池田洋子 キャラクターデザイン:山岡直子 原作:東堂いづみ
こないだ戦隊映画の時の劇場予告で新しいプリキュアが始まってるの知って慌ててTVerで1話め見たぜ。スマプリ以来久しぶりにキャラデザも作画も好みだわー。脚本は香村純子だったか。
この数年プリキュアは1話見てリタイヤが続いてたけど、2話めも大丈夫だった!心の肉球にキュンときた!(ペンギンに肉球あるのかよ!)
今回はこの数年と比べたら好みなので多分見続けられると思う。期間限定3月いっぱいまで1、2話無料配信らしいよ!
こういうときにあえて主張するけど、自分的にはやっぱりスマイルプリキュアプリキュア最高傑作なんだよなー。キャラデザの華やかさといいコスチュームのセンスといい色使いといい何もかも最高でした。
まだレコに前半分は残ってるけど、今見てもスマプリの作画はハイクオリティすぎるよ。どの子もめっちゃ可愛くて好みだったし、絶対プリキュア史上最高に衣装もセンス良かったと思うな!(贔屓目)
エンディングのダンスCGもスマプリが一番よかった。絵コンテ演出も可愛かったし、3DCGなのにこのアナログっぽさ素晴らしい。
あとどうも基本的に変身前と変身後の色が違うのって、あんまり好きじゃないっぽいよオレ。

テセウスの船#4

https://https://www.tbs.co.jp/theseusnofune/
脚本:高橋麻紀 演出:石井康晴 原作:東元俊哉
 
過去が変わったのはともかくとして、そのおかげで文吾が心さんを覚えてたのはよかったよかった。
でも心さんこの時制での過去の自分がどうだったのか覚えてないのまずくない?いつの間にか孤児院にいることになってたのはともかく、姉ちゃんだけ里親に引き取られたってこと?
そして歴史が変わって由紀さんが生きてるのはよかったけど、そもそも何でこの2人知り合ったんだっけ。1話の時点では説明はなかった気がするけど、もともと記者だったのかな。さすがにそうでないとあのノート作る動機も意味わかんないし、結婚する前には何かしらの仕事してたはずで、その辺どうなんだ?
いやそれよりも冷静に考えても鈴姉さんが、木村みきお、事件な被害者で木村先生の義理の息子だってわかってるのに結婚するとか、鈴姉さんの馬鹿さ加減にもちょっと呆れるしありえないだろ。しかも好きでもない相手?意味不明すぎる。
整形してるって話は1話ですれ違ってもお高い気がつかなかったってとこでまあ納得は出来るけど、宮城の人が東京ですれ違う確率とは?!
おまけに鈴さん名前変えてるって言ってるのに、弟だって紹介された心さんが被害者の会に行って木村先生と鉢合わせするとか思わないのかな。アホなの?
あまりにも登場人物の気持ちがわからないよ。そしてこのドラマが何で感動させようとしてるのかさっぱり。
そもそもだけど、何で文吾が大量殺人事件の犯人になったんだ?あの状況で、家に青酸カリがあったというだけで犯人?その辺が全く描写されてないから全然わかんないんだけど。
てか長谷川翼殺害では佐々木紀子が疑われてるけど、そもそもそのメッキ工場は木村先生のお家でしょ。木村先生ご怪しいじゃんよ。何で誰も突っ込まないんだ。
てか今のところ木村先生は被害者関係者なの?なんで佐野一家のことをそんなに恨んで怒ってるのかさっぱりわかりません。基本的に謎解き要素の展開の仕方が下手くそすぎるよ、このドラマ。
あとあの怖いイラストを描いたのが木村先生ってのは明らかに見えるけどミスリードじゃなくてそのまま受け取っていいのかな?絵心あるな!
あといいけどもともと嫁だった由紀さんや鈴姉さんは心さんがはめている結婚指輪、見えてると思うのにどう思ってんだろう?姉ちゃん弟が結婚したこと突っ込まないの??
もー何が何だかな話、竹内涼真鈴木亮平と久しぶりの上野樹里を見るドラマになっとりますよ?

伝説のお母さん#2

https://www.nhk.or.jp/drama/yoru/densetsu/html_densetsu_midokoro.html
脚本:玉田真也 演出:村橋直樹 原作:かねもと
 
うーん、一発ネタとしては面白いけど、原作の4コマなら成り立つのかもしれないけど、ドラマ化する以上それ以上のプラスαがないのははっきり言ってつまんないなあ。社会問題をそのまんま、あまりにもあるあるで見せられてもって感じ。
正直こっちは旦那の約束破りで怒り狂う母親とか見たくないって感じ。現実にはそうなのかもしれないけど(それもどうだろ?)あまりにも愛がない。じゃあなんでそいつと結婚して子供産んだの?としか。
もちろんメイのお家事情の旦那があまりにも使えない、妻が全部自分で先回りして我慢する…ってのもなしね。なぜそこで遠慮する?遠慮しなさすぎももちろん問題。そんなんでこの先何十年も夫婦関係続けられるわけがねえ。常考
何のロールモデルとしても生きてないし。現実というより現実の奥さんたちの夫使えねーあるあるネタ話としか。
もう少しドラマとして何とかならんかなあ?
もうしばらく見るけど感想はいいや。それほどモチベーションないわ。

パラサイト 半地下の家族

http://www.parasite-mv.jp/
監督:ポン・ジュノ 脚本:ポン・ジュノ、ハン・ジュノン
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殺人の追憶」「グエムル 漢江の怪物」「スノーピアサー」の監督ポン・ジュノと主演ソン・ガンホが4度目のタッグを組み、2019年・第72回カンヌ国際映画祭韓国映画初となるパルムドールを受賞した作品。第92回アカデミー賞でも外国語映画として史上初となる作品賞を受賞したほか、監督賞、脚本、国際長編映画賞(旧外国語映画賞)の4部門に輝くなど世界的に注目を集めた。
キム一家は家族全員が失業中で、その日暮らしの貧しい生活を送っていた。そんなある日、長男ギウがIT企業のCEOであるパク氏の豪邸へ家庭教師の面接を受けに行くことに。そして妹ギジョンも、兄に続いて豪邸に足を踏み入れる。正反対の2つの家族の出会いは、想像を超える悲喜劇へと猛スピードで加速していく……。
共演に「最後まで行く」のイ・ソンギュン、「後宮の秘密」のチョ・ヨジョン、「新感染 ファイナル・エクスプレス」のチェ・ウシク。(「映画.com」より)

 
パラサイト、アカデミー賞作品賞ってほどではないと思うけど、思ってたより面白かった!
てかこの↑ 映画.comの解説、昨日のアカデミー賞の結果反映早いなあ(笑)作品賞ってほどではないけど間違いなく脚本賞は妥当かな。

ネタ的にリメイクもしやすいし意外と主人公一家がわりとまともで肩入れも共感もしてしまうから後味悪くないんだよな。てか最後うっかり泣いてしまったよ(と思ったら~展開あるけど)
チラッとだけレビューをみたけど、オレは最後のアレも含めてお話として希望の持てる「いい話だなー」と思ったけど、キャッチコピー通りに完全に格差社会の厳しい現実と見る人もいるわけで、観客それぞれの見る場所や汲み取る内容の感じ方や解釈でいろんな見方が出きるという意味では、見た人の心の中を写し取るような映画でもあるな。
監督もネタバレはしないでって言ってるし、さすがにこれをネタバレするのはどうかと思うので感想は軽く。さすがに社会批判的なレビューをするほど深くは書けないし。
ただまああんまり格差の比較という視点でばかり見ると、ちょっとした描写を感じ取れなかったり思い込みで理解した気になったりするかもしれないのであまり予断は入れない方がいいかも。
そういや「グエムル」の監督なんだよな、観ようと思ってずっと録ってあるけどまだ観てないや。今度こそ観よう。
 
それ以外の感想としては、パク社長の俳優さんがめちゃくちゃ声が良かった!谷原章介とか玉木宏とかその系統の美声。
冒頭のピザ屋の箱を作る内職、箱が潰れてるってチェック入ってたけど潰れてるとかいう問題じゃないよ!?あの環境で作った箱にピザ入れると思うと気が遠くなるわ。ありえんわー(苦笑)
あと家政婦の好朝鮮ギャグに爆笑した!似すぎてるので必見(苦笑)
 
以下はネタバレには配慮してるけど、観た人向けのなんとなくぼかした感想なので自己責任で。
 

最初はタイトルからしてよくありがちな乗っ取りものかと思ってたけど、いろいろひねってくるから見応えもあったし、間違いなく面白かった!
ワイドナショー見てたら松本人志がこの映画の感想で家政婦のことをやたら言ってて、それがすごい気になってたってのもあるけど、その家政婦のアレ以降、本当に一転して黒沢清の「クリーピー偽りの隣人」みたいなホラーテイストになっていくのはちょっと予想外でハラハラドキドキした。
そして当然あのシチュエーションではお約束的にそうなるよね〜(でも連絡はもっと早くするべし!)とか、その辺のスリリングさは意外と邦画が出来ないところで。(なんでなんだろうね?)
でもそこまでで薄々感じてたあの家族の生き様?というか、真面目に働いても報われないってのがそこでもちゃんと語られてるから、そのあとの展開にそこはかとない説得力はあったと思う。セリフの端々に悪い人たちではないってのは感じられるし。
それと対比でのお金持ちのパク社長一家も、富裕層らしい鷹揚さと無自覚の差別意識はあるけどはっきりした物言いはむしろ韓国人なのに(というと差別的だけど)珍しく感情的でなく清々しいと思うし。奥さんも無垢な感じだし(悪く言えば騙されやすい?)でも当たりが厳しいわけでもないし、天然の「良い人」なんだよね。そこはキム一家も仕事と高給もらってることに感謝してるし好感持ってたし。
それがオレがこの映画を見て単なる格差社会の持たざる者のルサンチマンではないなと思ったとこで。

映画見る前はそのタイトルからの印象もあり、主人公一家が図々しく金持ち一家に取り入っていくのかと思ってたよ。
でもそうじゃなくて(という以下オレの解釈)、彼らは詐欺や文書偽装はともかくとしてわりと真面目でそこそこ勤勉、一般的な常識も働くための能力もあるのにそれでも仕事がない、ちゃんと稼げない社会がヤバいって話に感じたなあ。
たぶんお父さんの台湾カステラのお店もなんかタイミング悪くて上手くいかなかったか、騙されたのかそんな感じ?息子だって真面目に受験して4浪?なのはむしろズルをしない(貧乏だからできない)ってことよね。お友達のお金持ちもいい人っぽいけど。
そして臭い。
その集団や地域に対してこれほどまでに違和感をもたらすものをスパイスに効かせてくるとは。その中にいる人間は馴染んでしまって気がつかないものだけにつらい。あの一家だってちゃんとお風呂には入ってるし洗濯に柔軟剤だって使ってる。でもあの半地下の家や下層の(文字通りの)地域に染み付いた臭いはそういう問題じゃないんだよな。そして映像的には見えない臭いだからこそ個人の限度という話なんだし、見た目よりも我慢できないというのがわかるだけにとてもつらい。あとパク社長はその臭いを「業務上の我慢」としてギリギリ容認できてるんだからその点でもとても公平な人だと思うんだよね。あの距離で臭いに我慢してるパク社長が、キム父さんのプライベートに踏み入る質問を「仕事日だ」ということで注意できるのもそれだからだと思うし。

むしろ半地下から逃れられないあの一家に同情するわ。
それがあるから最後のアレもただのアレでなく、もしかしたら実現できるかもと思わせるところに希望があると思ったわけで。
「モールス信号」というネタはあくまでも最後のアレに効かせるための布石伏線だけど、出し方がうまいからご都合になってないとこは上手かったかと。
あとそれを録音しといて文字に起こす、あのお兄ちゃんの頭の良さとか機転の利かせ方を見るとほんと実現のために頑張れ…!って思うんだよ。(←フィクションです)

仮面ライダーゼロワン#22「ソレでもカレはやってない」

テレ朝 https://www.tv-asahi.co.jp/zero-one/
東映 https://www.kamen-rider-official.com
脚本:高橋悠也 監督:杉原輝昭
『この私を憎み滅ぼそうとする、今あなたの心を支配するものこそ、紛れもない人間の悪意だ』
 
明らかな「悪」を行なっていながらその自覚がなければ「悪」ではないとでも言ったらいいのでしょうか、天津垓という人間は。
そう思うとビジュアルが真っ白押しというのも本人が自分のことを限りなくピュアだと思ってるってことで、ある意味最強サイコパスですね。

ただまあ、ぶっちゃけ今このドラマが何をやろうとしてるのかまったくわからない上に、このお仕事勝負のストーリー自体も全然面白くないんだけどさ。
被告の榊は今まで付き合ってた女性とはいわゆる「ヒモ」状態だったと。そりゃ彼女が働いてる時間にお笑いライブ見てるわけだ。
でも千春さんと出会って真実の愛に目覚めたから(金はせびっていたけど)詐欺はやってないって事で、ヒモだけどそれでも彼はやってない…って事なのね、ええ話やてんって、本当かよ信じられるわけねーだろそんな話。向こうの弁護士さんの戦略に決まってんだろ。ばーかばーか。
こんな話子供向けの番組に持ってくるなよー。本当に心ないなあー。
最後もなんでにっこり会釈なんだよ。詐欺ではなかったにしても千春が榊を信じてなかったのは確かだし、むしろ今までヒモだったんなら冤罪でしたーメデタシメデタシって方がおかしいよね。つーか本当どうでもええがな。
ヒューマギア弁護士ビンゴが手続きとかいろいろ無視してでもいきなり証拠を外部から持ち込み、解決?というかそういうやり取りを裁判中にやっていいのかどうかってのも気になるし。外部と通信できるってまずくね?
そしてお仕事勝負どころかザイアスペックは役立たずだったってことを相手検事が言ってるわけで、勝負もクソもないよなあ。
しかもヒューマギアの犯した罪とかいうわけわからない言いがかりをついこないだ社長になったばかりの或人が背負わなきゃいけないんだよ。こんな茶番勝負での勝敗で会社売れとか、何言ってんだこいつ。会社が欲しいなら普通に株式買って乗っとれよ。何もかもがわけわからん。
 
衛星ゼアを作ったのは天津垓だったって、或人たちは今知ったみたいだけどそれ視聴者的にはもうわかってなかったっけ?オレがそう思い込んでただけ?
もう記憶も定かじゃない、というか映画でもその辺の過去の話出てきてたし、脚本としてネタバラシのタイミングが下手すぎてその辺がものすごくあやふやでカタルシスもないしむしろイライラするわ。どうなってんの?
結局天津垓社長がアークの後ろ盾、アークに人間への悪意を植え込んだ張本人で、アークを通じて滅亡迅雷を操って人間を攻撃、つまりゼロワンと戦ってたんだよね。
それひっくるめて人間が愚かだから自業自得って言われても。じゃあお前何様なんだよって話で、本当に天津垓45歳はヒューマギアなんじゃないの?
もうまどろっこしいから飛電を買収して…とかやらずに普通に世界を支配すればどうかな?それができない理由でもあるのかな。こういうことが公表されたら飛電がイメージダウンしたのと同じくらいにはZAIAもヤバいと思うけど。出番がない副社長が証拠固めに動いてるとかだったら神展開だと思うけどw
 
しかも無理やりメタルクラスホッパーに変身させたのはいいけどサウザーだって変身解除させられんじゃん。止めたのは不破ゴリラさんの力技だぞ?むしろ不破さんに感謝しろよ。自分が止めたわけじゃないのに何言ってんの。
なんかもう何もかもがおかしい上に面白みもないですよ。どうなってんの?
どうせメタルホッパーもなんとか使いこなしてゼロワンの新フォームになるんでしょー?
メタルクラスホッパーの群生バッタ状態も恐ろしいけど、アークの中が凄まじい呪怨と呪詛に満ちててるのはおもしろい表現ね。
あれ悪意をラーニングさせたというよりデイブレイクシティで思わぬテロで死んでいった人間たちの最期の思いの集合体じゃないの?それをラーニングさせるためってのはつまり、そのためにあの事件を起こしたのは天津垓ってことじゃないかしら。だとしたらとんでもない「悪」だよなあ。
人類絶滅はつまり自分以外の人類を絶滅させるって事で、自分勝手極まりないわけだし。そういうの、「悪」っていうんだよ?人類の的というより「悪」そのものね。
このドラマは人間の「悪」を描きたいの?
 
予告。
小宮有紗ちゃんは出番継続。てか結婚相談所でベストマッチのフォーリンラブかよ。
まあ相手が馬場良馬時たらそりゃバスターズレディーゴー!でベストマッチですよねー(ぼんやり)