そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

劇団なんでやねん旗揚げ公演 舞台『RING WANDERING』

http://infinite8.co.jp/schedule/nextstage2.html

  • 公演期間:2011年5月1日(日)〜5月5日(木) 5/2(月) 19:00〜公演分
  • 会場:SPACE107
  • 作・演出:川尻恵太(SUGARBOY)
  • 出演:森本亮治、林剛史、永田彬(RUN&GUN高橋良輔、内藤大希 、川本喬介(はらぺこペンギン!)、葉山昴、伊藤陽佑椿隆之、山崎和如、山岸拓生(拙者ムニエル


 
内容は〜えーと、戦隊的ヒーローとライダー的ヒーローが怪人から(大きいのとか小さいのとか)地球を守ってるという設定での日常?を描いたギャグコメディ‥‥って感じかな。
出演者の殆どがホントの特撮ヒーローの中の人という異色?なイケメンばかりの舞台。
一応書き出しとくと、森本亮治仮面ライダーカリス)、林剛史(デカブルー)、永田彬(電王…の喫茶店の常連客w) 高橋良輔(ライオセイザー)、伊藤陽佑(デカグリーン)、椿隆之仮面ライダーブレイド)ね。

舞台は1時間半くらいかな。最初、プロデューサーの渡氏が出てきて前説‥‥かと思ったら、諸注意だけしてみんなで歌った前説の歌があるからそれを聞いてくださいってことで、おそらくOP主題歌替わりなんじゃないかと思われる歌を。内容は携帯の電源切れとかマナー系の諸注意w
 
オイラはいつものごとく椿目当てです。森本くんも出てるしなってのはあったんですが、この人がいたよ、高橋良輔(笑)
そういや一番最初に公演情報を確認したときはヘーと思ったんだけど、すっかり抜け落ちてました。オレちゃんもちろんセイザーX大好きだしー、その後もそれなり高橋くんはチェックしてたんだけど、今回の舞台、はっきりいって彼が持って行きましたw
途中からはもうすっかり出落ち要員的になってたけど、実際彼が確実に演技で笑いを取りに行ってなければちょっと残念なコトになったかもしれないってのはあるかなあ。
マジで彼上手いし、なんというか存在感がちょっと違うというか、舞台上にいるだけでオカシイ(笑)ツッコミとか動きが適切で、天然ズッコケキャラ?を作ってるさ加減が、他の人と違ってちゃんと笑えるんだよね。(あ、言っちまったw)というか彼は今回何でこのメンツに入ってるの?親しいってこと?
このプロジェクト自体はあんまその辺の事情は詳しくないけど、森本くんと林くんのアミューズ組メインだからそういうコトなんだよね?なんとなく同じアミューズの先輩、寺脇さんと岸谷さんコンビっぽいとこ狙ってる風でもあるんだけど、まあそれも良し。伊藤くんは当然デカ繋がりで林くんの親友らしいしそもそもブレイド組とデカ組は同じ年度だから仲いいだろうし。(林ー椿も探偵ドラマで共演してるしな)まーだから、なぜそこに高橋くん?と思うわけですよw いやでも、オレは彼の生演技を見られてよかったです。ちょっと特した気分w 彼目当てにもう一回くらい観に行きたい気もするよ、マジで。
内容は特にこういう話っていうんでもないけど、とにかくノリの軽いヒーローコメディで、お話としてはもうちょっとシリアスな芯があればよかったかなーとは思う。でもまあこんなモンかなあ。シリアス部分はあるけど、そこはもうちょっと普遍的なありがちなベタさ加減でもよかったかも。ギャグはかなり笑えたしね。楽しかった。
ただなー、とうかいっちゃなんだけど、とてもじゃないけど1年の番組やった人たちと思えないというかなんというか(苦笑)いや高橋くんと伊藤くん除いてね‥‥と思ってしまったよ(^_^;)あと脇を締めてる人たちね。
ちょっと気になるのは、これはアフタートークでも言ってたんだけど、結構当て書きらしいのね。だから無理がないのはいいんだけど、当て書き過ぎて予想の範囲内というか、椿にしても森本くんにしても、ああなるほどねーって感じなのがちょっとアレかなあ。伊藤くんはデカの時から演技自然だし、林くんはまああんな感じかな。永田くんは意外と芝居がシリアスなんだなーとか。あ、ごめん、ヒーロー系の人のことしか言ってないけど、全体には安定してて観やすかったです。賑やかしポジションの内藤くんや葉山くんにしても、無理がないというか。
まあそういう意味でも高橋くんが冴えてたんだよな。や、あれを当て書きと言われたらそれはそれでだけどw
椿にしてももりもっちゃんにしても、お芝居という感じがしなくて逆につまらなかったなあ。特に椿って、今回は2日目なのにかなり安定してるように見えたし、無理がない気はしたんだけどね。
でもやっぱり役を作るって、本人の素と違うものを見られるというのが楽しいのかもしれないな。今回は旗揚げ公演だし、顔見せだと思えばこれでもいいんだけど、次回は全然別のネタをやって欲しいかも。
そういう意味でも、この舞台の見所は高橋良輔くんでした。ありがとう、そしてありがとう!
 
アフタートークは森本・林・高橋・川本・内藤の5人。一番若い内藤くんは口数少なく、ネタキャラ的な高橋くんがやたら喋ってた。そしてなんと川本さんてもりもっちゃん、林くん、椿と同じ年だと!w会場騒然w
トーク内容は顔合わせしたのが4月4日(だったかな?)で、稽古はいって脚本家の川尻さんが各俳優のキャラを掴むために「人狼」ゲームをやったという話。(パンフに書いてあるらしいけどまだ読んでない)そこであったネタを結構お芝居にも取り入れてるらしい。もりもっちゃんの「お前が犯人や!」とか。
あとは川本さんが本読みのときかなんかに変な関西弁使ってたとか?そういう話だったかなー。だいたい20分くらいね。
まあとにかく、旗揚げ公演なので最初のつかみと最後のオチが「なんでやねん!」になってて、それはそれで落ちてはない気がするけどまあいいかなって気もする(笑)
なんとなくゆるーんとした気分で笑って楽しめて、面白かったです〜
 
劇場ロビーと入り口のお花&各キャストのなんでやねんなTシャツ
 
 椿のw

第一回プレイヤー公演『Sadバラッド』


公演日:2011年2月11日(金・祝)〜14日(月) 2/14(月) 19:00〜公演分
会場:中目黒キンケロ・シアター
作・演出:笠木望
出演: Pチーム/椿隆之 齊藤夢愛 渡辺和貴 鈴木ちえ/奈須知恵果 桧野正輝 小林一徳 丸山隼人 野間清史 中村恵子 渡辺あさ美
http://ameblo.jp/sadballad/

■あらすじ
あらゆる欲望うずまく歌舞伎町を舞台に、
人間の切っても切れない「業」を鋭利に描く圧倒的舞台!
アルコール中毒で元教師の美加は、妹の美結を訪ねて歌舞伎町にやって来る。
粗末な衣装で上品に振舞う美加の態度にホストの夫・豪は我慢できず、
事あるごとに姉妹に当り散らす。
豪の友人・一彦は清楚な美加に惹かれてゆくが、
豪は彼女の恥ずべき過去の出来事を暴露して、美加を追いつめる・・・。

 
今回ももちろん椿目当てです(苦笑)
ちょっと変わった形の公演になってて、全11公演のうち椿が出るのは5公演分、あとはダブルというかトリプルというかメインの4人については同じ役を別の俳優がやるという形式。それの千秋楽ね。
元になったのは「欲望という名の電車」でそのリメイクというかアレンジというか‥‥ってなことらしいけど、椿の演技を云々する前にいうと、この脚色下手だと思う。
元になった戯曲(映画)は有名だけど見てないので今wikiでストーリー確認しましたが、これは違うと思うなあ。そのせいか、話自体すごく分かりにくくなってるんだよな。
見てたときに思ったのは、豪(椿隆之)の役をホストでDV夫にする必要あったのかなってこと。どっちかでよかったんじゃないかな。属性が多すぎてどういうキャラで見ればいいか最初わかりづらかったよ。
なんでかというとどうも原作のあらすじ見るに、訪ねてくる姉の美加が最初からイカレてるからなんだよね。この話ってDV夫の豪より美加がイカレてたら話としては成り立たないんじゃないかと。
そしてまあ最初から美加がイカレてるっぽいなあと思ったのはトランクの持ち物があまりにも怪しいからだったんだけど、そもそも設定と各登場人物の概要が説明されてないからよくわからないんだよな。高校教師って言いながら持ち物も格好も年増の娼婦ってないだろとw それってこういう話では、それぞれの登場人物をどう見ていいのかわからないから最初の設定はさっさと説明すべきだと思うんだけど。
姉と妹が言ってる「名古屋の池下」が彼女らの親が経営してた?工場だって、なんで最初にセリフで説明しないのかなあ?豪がやたらその処分したらしい財産を云々言ってるのも、彼らの関係性をはっきりさせてないから意味が分からないし。あ、豪の妻が美加の妹の美結ね。
妹の美結がDV夫の豪と上手くいってるという前提がないといけないはずなのに、美加が来てからはどうしてか美加と仲良くしてるし、それも単純に姉妹だからというにしてもその説明がないから意味不明。というか最初居候しに来たときはお互いの境遇に関して不信感ありありでぎこちないくらいだったのに。
この舞台の脚本って、その3人の力関係がはっきりしないんだよね。そこがはっきりしないとこのストーリーって面白くないはずなんだけどなあ。あとちょっと美結役の人がイマイチ役柄をわかってないっぽいんだよな。
で、一番おかしいと思うのが美加なんだけど、途中でオレ的に分かりやすく理解したところだと、桐野夏生の「グロテスク」に出てくる娼婦になっておかしくなっちゃった優秀なOLだったお友達‥‥かな。そのまんま。
だから美加がそもそもすでに精神をやんでるイカれた娼婦であることと、豪・美結の家に居候して追い詰められたのは別の話だよな。そこら辺が脚本としてはっきり描かれてないから、その家の中で何が起こってるのか、美加の精神がどう変化していったのかよくわからないんだよね。美加が精神を病んだのは、DV夫と暮らす妹の家に居候したからじゃなくて、来る前にすでに街で後ろゆびさされるようなイカれた娼婦、生徒に手を出して教師をクビになったヤバいおばさんだったから。だからそれを暴露されて、現実を付きつけられることで余計に精神が崩壊していった、それこそが悲しいことだっていう話じゃないのかな?
ということで、ちょっと脚本も演出も残念な出来かな。これくらいの規模の公演ではありがちだからまあいいけど。こういう形式だとちょっと他のグループの公演も気になるところだけど、演出は同じはずだからなあどうなんだろ。
 
とにかく、美加役の人はたぶん脚本に対しては正しい演技と解釈はしてたんじゃないかと思う。「グロテスク」でいいんならだけど。というか娼婦っていう設定いるのかなあ。単に教え子に手を出して親に勘当されて離婚して、地元にいられなくなった元教師でいいと思うのに。それならだんだん精神崩壊していくのは分かるんだけど。
妹の美結の人は頑張ってるけどちょっとどんな感情を表したいのかわからないでやってるっぽいかも。ぶっちゃけまだ下手。美結ってもっと豪のことを好きじゃないといけないと思うけどな。DV夫婦にありがちなあれな。
んで椿くんの豪は完全に俺様系ホストでDV夫でしかも暴れたあとに反省して優しくなるけど根っからヒドイ人間じゃないってやつ。むしろDVは病気レベルの人。えーと多分これすごく上手いと思う(笑)椿ってこういうキレる役やるとホントに何考えてるのかわかんなくて上手いよなあ(笑)
あとで初めの方の公演に行った人に聞いた話では、最初の頃はあまり役を掴んでなかったみたいだとか。今回の千秋楽公演のほうが断然良くなってたという話。
ちょっと噛むのも多かったし、相変わらず滑舌はよくないというか、もうこれは舌が回らないのか、仕方が無いのかもしれないけど、キレる役だから多少噛んでても勢いでOKな感じがあって、そこはギリギリセーフかな(苦笑)ただセーフだとは思うけど、舞台でやる以上、どんな役であってもセリフははっきりと聞こえるように言うべきだとは思うから、今後舞台やるなら本気でもうちょっと訓練して欲しい‥‥かも。声はすごく通るようになってきたし、そこだけがんばれ!もともと声質もいいしね。別に贔屓目抜きでも椿は役をつかめば上手いんだよな。滑舌が悪いから下手に見られるけど、だからこそそこをクリアして欲しい。ホントマジで。
あと椿くんはビール瓶を加えたまま上着を脱ごうとしてるとこがカワイかったデス (*´▽`*)
最後の挨拶はまだ役が入ったままっぽく愛想がなかったけどw、どうもまた友達なくしそうな勢いで役に入ってたらしいんで、まあそこも含めてさすが椿かなあ(笑)挨拶はたどたどしかったのに、となりの妻役の女優さんが「ご来店いただきまして‥‥」と言い間違えると間髪いれずに「ご来場でしょ」と突っ込むし(笑)
 
んで、公演終わってからだけど、椿がブログで言ってたあいつ、森本くんが来てました。ヴィジュアルはブログのプロフィール画像通りだった(笑)そちらはそちらで取り囲まれてたしねw
そして当の椿くんはー、ちょうどバレンタインで千秋楽だったんで、オレもファンのみなさんもチョコレートを持ってきてて、それを手渡しつつなぜかいきなり撮影会状態に。
いや、椿がお友達と写メってたんだけど、なんでかファンの人たちとの2ショもOKしちゃったからなんかカオスなことに。普段椿って公演終わっても劇場ロビーにほとんど出てきたことないから、オレちょっと油断してました。(寒さ対策と忙しかったこともあって、ライトにメイクはしてたけどほぼ普段着なオレ‥‥大後悔)
しかし相変わらずあまり喋らないので逆にこっちも何言っていいのかわかんなくて緊張。というかわかったよ、こういう場合、相手が喋る人じゃないと話が続かないんだよね(笑)そして何言っていいかわかんなくなるから緊張するんだよなw ああ、椿はいつでもシャイでたどたどしいです(笑)
とにかく写メ頂き!な状態だし、なんか間近で見られてしゃべってやりたい放題?、舞台も椿ウォッチとしては大変面白かったし、今回の千秋楽は大変楽しかったです。これでもうちょっと内容が良ければなあ。そこは残念。
そういや「キンケロシアター」って、なんでキンケロなんだろうと思ってたけど、どうも愛川欽也が私費で作った劇場みたいね。キンキンケロンパでだからキンケロ?小〜中規模劇場だったけど、座席とか設備はしっかりしてるし見やすいしサイズ的にも丁度良くて、いい劇場でした。

彩の国シェイクスピア・シリーズ第23弾『じゃじゃ馬馴らし』

http://www.saf.or.jp/arthall/event/event_detail/2010/p1014.html

公演日:2010年10月14日(木)〜30日(土) 全20公演 ◆10/26(火) 18:30〜公演分
会場:彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
演出:蜷川幸雄(作:W.シェイクスピア 翻訳:松岡和子)
出演:市川亀治郎 筧利夫 山本裕典 月川悠貴 磯部勉 原康義 廣田高志 横田栄司 日野利彦 妹尾正文 大川ヒロキ 岡田正 清家栄一 飯田邦博 新川將人 井面猛志 澤魁士 田島優成 川口覚 五味良介 宮田幸輝 石橋直人 荻野貴継

■あらすじ
修学のためパドヴァにやってきたルーセンショーは、資産家のバプティスタが妹娘の求婚者たちに「姉の嫁ぎ先が決まるまで誰も妹と結婚をさせない」と宣言しているところへ出くわす。従順で美しい妹ビアンカに対し、姉のキャタリーナは鼻っ柱が強く、街でも有名な‘じゃじゃ馬’。男などまるで眼中にない姉娘の結婚が条件となり苦りきる求婚者たちをよそに、ルーセンショーは召使のトラーニオを身代わりにし、自分は偽名を語ってビアンカの家庭教師になりすます。彼もまた、ビアンカに一目惚れしてしまったのだ。
求婚者のひとりであるホーテンショーの元へ、ヴェローナからペトルーチオという紳士が訪ねてくる。彼もまた結婚相手を探していた。相手は金さえあれば誰でもよいペトルーチオは強引にキャタリーナとの結婚話を進める。破天荒なペトルーチオの振舞いに辟易するキャタリーナ。それをよそに結婚話を進めるバプティスタだが…。
果たして、ルーセンショーはビアンカと結婚出来るのか?
そして、ペトルーチオはキャタリーナを従順な妻に変える ― じゃじゃ馬馴らしは成功するのか?
それぞれの結末は如何に…?

蜷川舞台は初めてだったんだけど、スゲー面白かった!!
喜劇だったからってのもあるけど、休憩抜きで二時間半の舞台が全然退屈じゃない。ていうか、これ、セリフの分量から言っても本当だったら3時間超えてるような舞台だよね?シェークスピアだし。
一応チラシで亀治郎の女装だしもっくん出てるしと思ってたんだけど、やっぱもっくん目当てで(笑) (いいともに出て話してるの見てて結局チケ取りました。ああいう宣伝は大事だね!w) だって真っ白な貴族風衣装でまんま剣ぼっちゃま的なバカ貴族っぽかったんだもんw 実際もまごう事無きバカぼっちゃまだった(笑)カワイイ〜 (*゚∀゚)=3 ムッハー
それよりもでも、亀治郎の相手役の筧利夫がすごかった!超長台詞を超早口で!スゲー技だった!3倍速くらいでしゃべってるよねえ?3倍速で普通の3倍の分量のセリフを喋ってるだろうに、ちゃんと全ての言葉が聞き取れるという超絶的な滑舌!やー、筧さんってドラマで見るくらいだから特に好きなわけでもなかったんで侮ってましたスイマセン。これは明らかに異常な演技です。しかも面白すぎです(笑)というかやっぱり超絶うまいなあ。
オレ、すきじゃないと言いながら一応そこそこ舞台とかは見てるんだけど、その中でもこれは最高に面白いっていってもいいよね?シリアスな話は知らないけど、これは楽しかった。見たのは26日だったんだけど、ちょうど収録が入ってた日で、それが残念。多分そのうちWOWOWでやるだろうけど自分が見たのと同じってのはつまんないよねw(中日あたりを選ぶことが多いから収録日と被ること多いんだよね)その分、気合は入ってるのかもしれないけど。

ちょうど席が二階のサイドのとこで、横からだけど割と距離的には近くて、しかも舞台上だけでなく観客席も上から見渡せるという、よく知らないで、でも一応B席の中であえてそこを狙ったんだけど、これは初蜷川としては当たりでした。こんなにも劇場全体を使うもんだとはねぇ。
むしろ舞台上のセットが殆ど無い、ボッチチェリの背景幕だけってことに驚いたけど、衣装は豪華だしやはり役者の動きが素晴らしいので、そういうセット自体が全く気にならなかったよ。
それよりも常に観客席後方から役者たちが現れたり時にはその中に入ったり、一番びっくりしたのは登場人物がずっと観客席にいること(笑)
「じゃじゃ馬馴らし」の物語、それ自体が旅の一座が領主(偽領主)に見せるためのお芝居だっていう設定の序幕が付いてるんだけど、その見てる偽領主と偽奥方(しかも女装の召使)が観客と一緒に「じゃじゃ馬馴らし」の公演を見る‥‥という構成がすごく面白かった!上から見てるからまたその様子がよくわかったし、客席後ろから出てくるのもよく見えたし。
しかもこれ、”女装の召使の偽奥方”っていうの自体、オールメール公演で男が娘役をやることへの橋渡しというか、女装の召使がいかにも女装の男を装ってるからこそ、その劇中のキャタリーナ(市川亀治郎)とビアンカ(月川悠貴)がより一層女性に見える‥‥ってことだよね。
というか、蜷川芝居って別に興味なかったんで知らなかったんですが、月川さんって男の人‥‥なんだよね?(笑)
オレ、チラシ見た時から名前からして何となく宝塚的なイメージがあったんで、なんでオールメールなのに一人女の人が混じってんだろう‥‥とマジで思ってました。そんなわけねーよなw 美しすぎる。
亀治郎のキャタリーナは、見てて誰かを思い出すなあと思ってたんだけど、浅香光代だよ(笑)喋り方とか声の感じがそっくりじゃね?主演は亀治郎なんでまあ、演技的には完全に自家パロ的なというか、歌舞伎演技で面白かったです(笑)本当に歌舞伎の記号使ってるよなw 台詞の節回しとか所作とか。どうも亀治郎だって意識が強すぎて女性に見えるかどうか関係なし、いい悪いって話じゃないんだけど、まあコメディだからいいやっていう。だってどうしたって亀治郎にしか見えないw
ルーセンショーはもっくんもいつものコメディ演技だったけど、彼のコメディ演技ってなんか安心して見られるというか演技自体は本当に剣ぼっちゃまと同じ嫌味なく天然で「ミサキ〜ヌ〜v」で「ラ・ヴ・ラ・ヴv」でした(笑)もともとちゃんと声が響く方だから、あれは素質としてお得だよな。よく出来た召使のトラーニオとの掛け合いもカワイかったしな。もっくんは本当に使えるなあw
じゃじゃ馬馴らしの話自体は、シェークスピアだし背景的なこともあんまよく知らないし、パンフに書いてあった解説をざっくり読んだくらいなんだけど、話自体に解釈もいろいろあって、序幕はもともとないんだけどそれをつけることによって、この極端な暴力による奥方調教のおハナシを実際以上にカリカチュアされた風刺劇として見せてる‥‥ってことらしいので、まああんま深くは考えないってことで。
それでも最後のキャタリーナの長台詞、その前の調教成功してる様子からしてもあんまりいい気分はしないんだけどさ。単に夫によるDV的なものというより宗教の洗脳に近い描写だっていう気持ち悪さは感じるんだよねー。
序幕は最初だけで特にオチをつけてるわけじゃなく、じゃじゃ馬馴らしの、調教成功してそれがいいことだという話で終わってるから、逆にそれ自体観客にどう思うのか投げてるのかなと思うんだけど、仮に夫婦やカップルで見てもすごく微妙な気分というか、なにも言えない気がするなあ(苦笑)単にドタバタコメディとして認識する方が平和かもね。
まーそれだけでも十分に面白かったけど。でも普通にコメディってだけで見せられてもけっこう重いかもしれないんで、この蜷川さんの演出はその辺り考えてるのか、話の内容だけじゃなく見せ方自体がギャグスレスレだからこういう話でも許されるのかなあ。半キチのペトルーチオが筧利夫じゃなかったら辛いかも(笑)どう見たって、ペトルーチオが頭オカシイと思わないと、この仕打は納得できないよw
とにかく、こういう客席まで使って、出てくる役者もよくわかってる、なんて楽しい舞台なんだーっていう感じは役者にも支持する人が多いのはよくわかりました。出たいって思うよなあ、これは(笑)
蜷川さんの紹介パネル。

虚構の劇団 第5回公演「エゴ・サーチ」

http://www.thirdstage.com/k/2010/06/14-104615.php

作・演出:鴻上尚史
出演:大久保綾乃 大杉さほり 小沢道成 小野川晶 杉浦一輝 高橋奈津季 三上陽永 山崎雄介 渡辺芳博 / 古河耕史
ちょっとおつきあい的に見にいったんで自分メモくらいにさくっと。
評価は高い劇団公演ですが、うーん、オレはあんまり好みじゃないかなあ。まあもともと舞台好きじゃないってのはおいとくとしてってのと、目当てがいるわけでもなかったし。
好みじゃないってのは、ここが単に昔風の”いかにも舞台”って感じの脚本だったり演出だったりするからってことかな。役者さんの演技もそういう舞台風の演技だし。オレ基本ドラマとか映画みたいなものが好きだから舞台ってそんなに興味ないってだけですが、連れは非常に楽しんでたのでそこら辺は好みの問題ってことでカンベン。
でも話とかもちょっと判りにくくて、やりたい筋立ては理解出来るんだけど、なんかくるものがないというか途中すごく飽きちゃった。要はエゴサーチをすることによって、主人公の作家が自分も忘れてた記憶を取り戻す‥‥って話だけど、まあ舞台だしそういうネタってことでバックボーンには深くは突っ込まないけど、いろいろ唐突感もあったし。
というかこれ自体が、最後のセリフの「人の記憶が薄れたら魂もいなくなる」ってのを言いたかったんだろなってのは判るんだけど(電王かw)、そこに対するアプローチが感情的じゃないから入り込めないというかそんな感じ?そのわりに枝葉の関係ない話が多いし。
あとこの主人公?の作家の人はそもそも作家向いてないと思うからやめた方がいいのにというか、なんでデビューで持ち込んだ5ページだけで編集者からそんなに期待されてるのか全く分かりませんよ(苦笑)みんなで寄ってたかって話をでっち上げてるとか、ねーよw というかカメラマンのやつのほうが余程作家の才能あるよw
そして作家の一色さん(♂)と亡くなった恋人で幽霊の美保ちゃんと(♀)と仕事仲間の広瀬さん(♂)の関係は、はっきりさせないで一色さんが誤解したままでいいのかなあ?広瀬さんが一色さんにキスするところをうっかり見ちゃった美保が、キジムナーを通して言おうと思ったとこで遮られてそれっきりだったけど、それいいのか?そして広瀬さんが女を騙したり行方をくらませる理由がわからないぞ?というかそもそもそういうネタを入れる理由は一体?鴻上さん!(苦笑)
そこら辺は大変に気になりました(笑)
あとまあこういう劇団だからってのはあるけど、なんでもないところで客がやたら笑うのは気になったかなあ。笑うようなギャグはあんまりなかったけど、役者が何かやったらウケるって感じの。そういうのって役者さんが勘違いすると思うんだけど…ここのを何本か見てる連れも気になるって言ってたけど、しょうがないのかなあ。ギャグだけならこないだの「FROG」の方が面白かったよ?

舞台 D'TOT vol.1「FROG〜新撰組Jade Keeper〜」

http://www.tuffweb.jp/

公演日:2010年9月8日(水)〜9月12日(日) 9/10(金) 19:00〜公演分
作・演出:宮城陽
出演:森本亮治 椿隆之 植野堀まこと 鉢嶺杏奈 加藤茜 村田雅和 松本寛也 柴木丈瑠 増島愛浩 寺岡哲 服部翼 他

▼STORY
幕末の京でその名を轟かせた新撰組
山崎烝植野堀まこと)は医者の家に生まれ、武士に憧れて新撰組に入隊する。 副長の土方歳三(森本亮治)は彼の才を見抜き、山崎を諜報部である監察方に配属、密偵とした。彼は隊内屈指の剣の腕と皆をまとめる人望を兼ね揃えたもう一人の副長・山南敬助(椿隆之)に憧れていた。彼のような誠の武士になりたい・・・。
山崎烝の前に現れた奇抜な服装の時田つかさ(鉢嶺杏奈)という少女。彼女は時間を司る死神・ヒスイ(加藤茜)に連れられて、2010年の未来から来たと言う。 山崎はつかさから未来を知らされる、新撰組の滅亡と、己の死を・・・
時代の流れから目をそらし、滅びる幕府のために戦う新撰組はまさに、大海を知らぬ、井の中の蛙山崎烝土方歳三山南敬助、二人の副長の間で揺れ動きながら、滅びの未来を変えるため、運命に立ち向かう。
――幕末の動乱に消えた井の中の蛙新撰組、彼らはただ、空の高さを求めた・・・

えーと、当然ながら椿&森本目当てですが、他にもチラホラと特撮関係が‥‥w
でも話は思ってたより面白かったんで一安心。ギャグや小ネタが多くて掛け合いもテンポが早いし、アクションも多く派手でした。見てて楽しかったのは、全体に元気が良くて、出演者がみんな馴染んでて雰囲気よかったからかな。
ていうかさ、一応主演だからメインは森本&椿の二人なのかと思ってたら、話の主人公は山崎烝でした。今この引用したあらすじ(ちょっと省略あり)見たら明らかに話の主人公は山崎ですね(笑)山崎が憧れる土方がもりもっちゃん、山南さんが椿。クレ順はもりもっちゃんが先だけど、話的には山南の方がメインだったかな。というか、椿が山南さんって全然イメージできなくてビックリしたけど、この役おいしいよw
自分的にはなんかもう大河の「新選組!」のせいか、山南さんっていうと堺雅人でしかないんだけど、椿の山南さんも一応パンフのコメント見ると独特の役作りしたみたいだし、これはこれでって感じかな。山南さんを「無」の人だという椿の役作りは興味深いですねw あんま山南さんっってどんな人か知らないけどw
 
実際ストーリーとしては、普通はタイムスリップした女子高生時田つかさと山崎がメインになるんだろうけど、つかさは死神のヒスイと一緒でどちらかというと狂言回しな役。山崎が主人公で、役回りとしてもルックス的にも見てて龍騎の城戸真司を思い出すような感じでカワイかった(笑)
その山崎がつかさが持ってたiPad新選組の未来を知ってしまって、みんなが死んでしまう運命を変えようとひとり空回り‥‥みたいな話?そこに山南さんが絡むから山南は出番多いんだけど、土方はそんなに絡まないんだよなー。
ちょうど中日だったからキャストはだいぶ馴染んでたけど、椿くんの滑舌は相変わらずで‥‥(苦笑)というかもう滑舌の問題じゃないっつか、単に舌っ足らずなのかな?これ以上改善しない? (^_^;)
演技は別段下手じゃないんだよ。つか普通に上手いって感じでもないんだけど、やっぱりちょっと独特なのかなあ。そう思うオレの目が贔屓の引き倒しでおかしいのか?w
とにかくでも、舞台ではキレイにはっきり喋れて普通だから、滑舌が怪しいのは結構致命的だよね‥‥TVだったら滑舌悪い人結構いるからそんなに気にならないんだけど〜、ううう、なんか勿体ない。
ってのは表情とか佇まいがいいんだよね、椿って。ときどき、すごくいい顔してるし、立っててもなんかカッコいいし。あ、贔屓目入りすぎてるかなあ?(笑) もりもっちゃんが普通に舞台演技だから余計にだけど(いや他の人もだけど)、ちょっと変わった存在感はあるよ、うん。剣での立ち回りも意外とちゃんとできてたと思うし。
まあ思ったより出番も多かったから、ちょっとヒヤヒヤしながら見てたんは確かですが(笑)
あとはもりもっちゃんは別段危なげなかったけど、ちょっと演技が一本調子かも知れない。それとも役のせいかな。でも土方のクールなとこと熱いとこが同じに感じたよ。
あとはオレ、これの沖田の人好きかも。増島愛浩さんて人。立ち回りが大きくてカッコイイ!殺陣のシーンが多かったからたぶんそういうことなんだろうと思うしw
それと気になるといえば気になるけど、立ち回りのシーンで結構寸止めどころか、当てたフリ、だけど遠すぎ‥‥みたいなのが多かったのは、舞台の広さのせいかなあ?かなり狭かったから、逆に思い切りできないよねえ?舞台上の人数多いし。ともかく気になったのはそれくらいかな。
全体的には面白かった。ちょっと問題があるとすれば、つかさの役の扱いとかタイムスリップ設定はともかく(そこは問題ではない)、お話として山崎の山南さんや土方さんへの気持ちが脚本的に見えにくいと思うくらいかなあ。役者さんの問題ではなくね。
もっと山崎の気持ちをメインにして山南と土方への思いと行動、井の中の蛙でいいというテーマを描けばわかりやすかったんじゃないかって気はする。伊東甲子太郎の、山崎から見たポジションもはっきりしなかったし。まあ山崎がチャカチャカしすぎてるせいもあるかも知れないけど。(だから真司なのだw)
あと衣装がカッコよくてよかったというか、結構この衣装は好み。新選組なのに浅葱色じゃなくて黒にダンダラ模様がポイントでって感じだから、精悍でカッコよかったよ。
 
終了後のあいさつのあとにトークがちょこっとだけあって、毎回メンツが変わってるっぽいっけど、今回は新選組のみなさん(人数多っ)でした。
やっぱりこの話でメインが森本&椿ってのは変だと思うんだけどさー(笑)、まーなんか皆さん和気あいあいとしてて仲よさそうだったんで、相変わらず終わった途端にぼーっとしてる椿はともかく、もりもっちゃんがトークを仕切ってるし、ちゃんといじってもらえてたんでいろんな意味でヒヤヒヤしてたこっちも一安心‥‥みたいな?(笑)
あいさつしつつ自己紹介するってとこで椿がいきなり「年齢を詐称することにした」とか言い出して、なのにいくつと聞かれて答えられない、隣でもりもっちゃんが「え、28じゃないの?同い年じゃない?いくつなの30?」みたいに矢継ぎ早に突っ込むんだけど、言った当人は照れて逃げようとして‥‥って、あまりに意味不明でどうしたものかと‥‥ (^_^;) もちろんみんなに突っ込まれてたけど(笑)えーと、愛されてるってことでいいのかな?(苦笑)
そういやなぜか松本寛也がスタッフに仕込みで言われましたってことで、今日公演のポスターができたんで、帰りに全員プレゼントします‥‥って話でしたが、ポスターが中日に出来るって普通なの?(笑)ちゃんともらってきましたが、メインキャストが揃ってるヤツでした。
とにかく、無事に終わってホッとしたよ(笑)このまま舞台仕事続けるのかなあ、椿くんは。この人もどちらかというと映像向けだから出来れば映像仕事して欲しいけど、微妙っちゃー微妙なのかなあ。とりあえずは滑舌よく聞こえるように頑張れー。

チェーホフ生誕150周年記念 六舎企画×シアターχ提携公演『かもめ -愛を紡ぐ人-』

http://rokushakikaku.net/works.html

これは椿目当てで見に行ってるから椿贔屓の感想ってことで。椿枠でチケット買ったらスゲーいい席で、表情まではっきり見えてお得な感じはしたw
もちろん原作は知らないんだけど、結構判りやすく面白い話だったと思う‥‥いやそもそも暗い内容のお芝居だってのは前提ですけど。あんまり暗い感じもしなかったしな。
主人公のトレープレフ(椿隆之)は母親の有名女優のアルカジーナ(椿真由美>親子ではないw)のことが大好きで、認めて欲しいと思ってるのにお母さんたら派手で自分勝手でプライド高くて肉食系、繊細な息子を傷つけてるなんて全く思ってもなく好きかっていい放題、恋人の有名作家トリゴーリンとも熱々だけど、モテ男トリゴーリン(小田井涼平)はトレープレフが思いを寄せてるニーナ(多田あさみ)に言い寄って虜にしてしまった‥‥から、トレープレフくんはトリゴーリンが嫌い。ひとりで悩みすぎちゃって意味もなくかもめを撃ち殺してみたり自殺未遂しちゃったり‥‥みたいな話。(そういや誰かが頼んだっていうかもめのはく製って結局どうしたんだ?)
アルカジーナはキレイだしトリゴーリンはカッコいいし、でもやっぱり見てると繊細で傷つきやすいトレープレフに肩入れして見ちゃうんだよな。
ニーナがトレープレフを捨ててトリゴーリンを追っかけてって、数年後、トレープレフは傷心のまま作家としてそこそこの地位に付きはしたけど、捨てられて惨めになったニーナを未練たらたらでストーカーしてたらしくいろいろ事情に詳しくて、ニーナが戻ってきたと聞いてもう一度‥‥とか言ってるのに、当のニーナは疲れてトレープレフのところに戻ってきたのかと思ったらやっぱりトリゴーリンが好きだとかいい出して、結局トレープレフを傷つけた揚げ句、自分の境遇を糧に女優を続けるとか言っちゃって、今度こそトレープレフ自殺。普通にニーナ目線で考えればいい話なんだろうけどどうにもこのクソ女め!憎い、ニーナ憎い‥‥としか思えなくてなぁ(苦笑)トレープレフ可哀想〜 (ノ_-。) みたいな感じに。
まあ話はそんな感じだったんだけどさ。

椿くんはどうだったかというと、なんか声が出るようになったからますます滑舌が怪しいのがモロバレで‥‥滑舌はもっと何ともならんもんだろうかと‥‥(^_^;)長ゼリフや興奮して早口でしゃべらなきゃいけないセリフが多かったからトチリも多かったしなあ。まあとちったり噛んだりは結構他の役者さんも多かったんだけどさ。そういうもんなのかなー?長セリフ多いから?
ただ彼はやっぱり気持ちでやるというか、演技が上手いってわけじゃないんだけどなりきり型だから、見ててトレープレフの気持ちはよくわかるんだよね。そういう意味ではすごく上手いの。表情とか雰囲気とか。
なんかはしゃぎっぷりが痛々しく見えたり、それがふさぎ込んですっかり暗く無口になったときの落差とか、繊細すぎる役のそういうちょっとした表情がすごく良いんだよね。というか椿は笑ってる顔より悩んでなんか秘めてるような、負の感情にとらわれてるときの表情のほうがいいよ。だからホントはTV向きだと思うんだけどなぁ(苦笑)あと最初衣装は、あの細すぎる体形も繊細で傷つきやすい”若さ”に見えるし。トレープレフってキャラには椿はハマりすぎだったよ。いや椿が常にそのまんまなのかな。
やーなんかさ、思い詰めて辛そうな顔してるときの方がカワイイんだよなあ(笑)最初のいかにも善良そうな青年風の格好より(あれはあれで良いんだけど)二年後の黒づくめの方がカッコいいし似合ってるし。そういや髪の毛は金髪になってたよー、記事に貼ってあるチラシビジュアルと違って。つかこのチラシはまだなりきってないよな?w
あとは他の役者さんがしゃべってるときでも、椿目当てなら常に彼のほうには注意を払っとく必要ありですよ?いろいろやってるから。
そしてトリゴーリンの涼平さんは、オレが思ってたより上手かった。つかちょっと見くびってました、涼平さんを。実にスマンかったw。1年半前に「リズミックタウン」でやっぱり椿と共演したときに見たときはソツないなぁと思ったくらいだったんだけど、今回は近くでじっくり見られたせいか、クセはないんだけど表情とか動きとか結構キチンと見せてて、しかもあの人華があるから目立つんだよなあ。セリフもとちらなかったし。実質椿の出番より涼平の方が多かったんじゃないかって思うくらいに印象強いんだもんな。華やかな椿真由美さんもだけど。(その二人が絡むからさぁw)
つことで役が良かったってのもあるけど、涼平さんは思った以上にチョーカッコよくて、なんか得した気分(笑)
まあでも椿くんも主役‥‥としてはまあちょっと微妙ってとこはなくはないけど(そりゃ当然脇の俳優さんのほうが上手いし)、これはこれで楽しめるんで文句ないです。主役だしさ。まー舞台続けるならもうちょっと頑張って、なりきり型じゃなく演技メソッドは確立した方がいいと思うけどさ。彼はなりきりメソッドのほうが優れてんだよなあ。脇にはあまり向かないよなあ、やっぱり。(効率悪そうだし)
明後日が千秋楽ってことであと4公演、ガンバレ椿〜ヾ(≧∀≦)〃
あ、パンフ買ったんでちゃんとポスターももらってきました。椿のやつをなw
 
追記。アルカジーナが使ってたセンスの模様がなんか見覚えあるなあと思いながら思い出せなかったんだけど、あれHEROESのマークだよな?些細なことですが一応拾っとくw

宝塚歌劇宙組公演『カサブランカ』

http://kageki.hankyu.co.jp/casablanca/
■出演:大空祐飛野々すみ花蘭寿とむ
 脚本・演出:小池修一郎 音楽:太田健 音楽:青木朝子・鞍富真一
 このポスタービジュアル、野波浩だったんだねー
 
映画の「カサブランカ」はハンフリー・ボガードのあれね、くらいで実は見てないんだけど。(こういうスタンダードな名作は意外と見てないオレ‥‥)
結構面白かった「太王四神記」(感想)と同じ人の作・演出だからと思ってたんだけど、二幕もので、ちょっと話が冗長だったかなあ。というか、オレはあんまり面白いと思わなかったです。なんか話のわりにやたら長かったーと。
原作の映画知らないせいもあるけど、パリの回想シーンとかあとからそうだと気がついたり、キャラの見分けが付かなかったり、相当混乱したよ。もうちょっと整理してコンパクトにまとめてくれればよかったのになあ。
一応話としては最後の最後で主人公のリックの男のやせ我慢の話だってのは判ったんだけど、ヒロインのイルザが愛に自分勝手なくせに最後はやたらオイシイトコ持ってってることが、なんか納得いかねーと思うくらいに納得いかない脚本だった。あの女、秘密結婚した旦那が死んだと聞かされたくらいですぐ他の男に乗り換えて結婚を誓い、生きてると知ったら約束すっぽかすくせにそれで責められたら逆ギレし、結局好きなのはあなただけといいながら最後には他の男とアメリカへ‥‥ってちょっと自分勝手すぎやしませんか?(苦笑)むしろそんな女の瞳に乾杯しちゃったリックが気の毒よ?
あとリックとラズロの同じ女を好きになった者同士の友情とかよく判んなかったし、リックとルノーの友情の始まりもよく判んなかった。あれで友情が始まるのか?そこまでの二人の関係が良好だったとはとても思えないんだけどー?
それに加えて、ちょっと今回のトップスター大空さんは、発声がイマイチというか無理に男声だそうとしてる風でセリフが聞き取りづらいのと、歌が下手で‥‥スイマセン、ルックスはすごくカッコよかったんですけど。女性と思えないくらいトレンチもソフト帽も似合ってたんですけどね。
なんとなく往年の名セリフも妙に浮いてるし訳がカッコよくないし、群舞もときどき揃ってないのが気になるし、中途半端にギャグを入れたりで、全体的には今回はイマイチ。席は2階の前の方のど真ん中でメチャよかったんだけど残念。
芝居が長くてショーが20分くらいだったしなあ。2幕目を適当なとこで切り上げて、ショーで40分くらいやって欲しかったなー。
ショーはラインダンスも揃ってるし群舞もキレイだったんだけどさ。ちょっと付け足しっぽかったかなあ。派手な話なら盛り上がったままのテンションでノレるんだけど、あのラストからのショーって最後のご挨拶って感じか。
でもなんで「Casablanca」じゃなく「Rick」なんだ?あの手持ちの飾りがリックの「R」ってのも‥‥(笑)
話はともかく舞台自体は楽しみました。今さらながらに「君の瞳に乾杯」とか酒飲めねー友達に「ペリエでも飲みな!」とか言ってみたりw 名セリフいいねぇw
 
あと舞台とは関係ないんだけど、たまたまおばちゃんの団体数組とかち合っちゃったんで、なんとなく会場の雰囲気がしょぼかった。いつもだって別にドレスアップしてくる人はいないけどもうちょっと華やかだと思うが‥‥一緒に行った友達はロビーの様子見て「いきなり巣鴨かと思った!」と‥‥確かに(^_^;)
舞台にタイトル看板出た途端にフラッシュの嵐だったし、なんかそういうの興ざめ。